santasan

ミュンヘンのsantasanのレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
3.6
戦争と同じでテロに対してテロで挑んでも得るものはない、という強いメッセージ。国家とはなんなのか。中東においては、それこそが一番重要なアイデンティティなのだろう。「いずれ人を殺しても何も感じなくなる」そう言いながら、主人公は確実に精神が蝕まれていく。彼は国家の英雄なのか、それとも犠牲者なのか。答えは明白である。自分が狙われていると感じる恐怖はそれまでしてきたことの裏返しでもある。
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