雨と月

ミュンヘンの雨と月のレビュー・感想・評価

ミュンヘン(2005年製作の映画)
3.4
1972年のミュンヘンオリンピック事件と、その後のイスラエル諜報特務庁(モサッド)による黒い九月に対する報復作戦を描く。

イスラエル・パレスチナ問題を描いた作品をついこの間見たばかりだが(クロエの祈り)、
また違う切り口で面白かった。
この映画に出てくる暗殺チームの存在をモサッドは否定しているが、実際あったと云われている。
小説や漫画に出てくるようなことが現実で起こっている場所。
フィクションだったら楽しめるけど、現実では楽しめない。悲惨さしか、感じ取れない。

途中で、「誰かを殺しても、また後釜が出てくる、そうしたらどうする?」という台詞があったが、
本当に報復って、負のスパイラルでしかないと思うんだけど。。
それでも譲れないものが彼らにはきっとあるのだろう。
こんなに平和で、多人種ではない国で生きていると、よくわからないけれど。

暗殺チームが初めて顔合わせしたときのシーンが凄く印象に残ってる。
暗殺するために集められた人たちの食事とは思えない、暖かい食事。
このシーンがあったから尚更、仲間が殺されてしまうシーンはこらえた…
雨と月

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