さすらい農場

行け、野郎、撃て!のさすらい農場のレビュー・感想・評価

行け、野郎、撃て!(1972年製作の映画)
4.0
ー 最初の質問、最初の答え
  第ニの質問、第ニの答え
  第三の答えは銃弾で返す ー

原題 : ANDA MUCHACHO, SPARA!
   (行け 若いの 撃て!)

邦画タイトルが珍しくほぼ原題直訳なのは、本作が劇場未公開だから。
もし日本で上映されたなら、いつものごとく [脱獄無頼] とか [一撃必殺の若大将] みたいになってたろう。
何の配慮か忖度か知らないが、長らくソフト化されなかった不遇の傑作。

最後まで明かされない主人公の目的
様々な感情が押し寄せるクライマックス
劇的に高まる決闘のカタルシスは、マカロニウエスタン屈指のボルテージ

モリコーネの盟友ブルーノ・ニコライ作曲のサントラが怒涛の疾走感!これを聴いたら、普通では居られない!
涙を滲ませ怒りに燃える目で駆け出したくなる!
コンビニの買い物帰り(おでん)だろうと!
犬の散歩中であろうと!
https://www.youtube.com/watch?v=oLJhGIU4IhU&list=OLAK5uy_nW_yU83iSANmI0t1GT2cnhNNGLDWy4qTc&index=8

静かに始まり徐々に盛り上がりを見せるメインテーマ曲は、物語の全てを的確に表現している。
https://www.youtube.com/watch?v=9DiienAVqDw

知名度も低く偏ったジャンル映画だから万人と共感出来ないが、自分の[好き]は自分だけのもの。

~ 好きも嫌いも同じコインの裏表
どう転ぼうと、値打ちは変わらない ~