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引き裂かれたカーテンのadeamのレビュー・感想・評価

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)
2.0
ヒッチコックがポール・ニューマンとジュリー・アンドリュースという60年代を代表するスターを起用したスパイサスペンス。
東西冷戦下の東ドイツを舞台に繰り広げられる決死の作戦とスリリングな逃亡劇を描くストーリーです。
前半はヒッチコックが好みそうなテーマではあるものの、夫の行動を疑う妻の描写が物語進行の妨げとなって間延びした印象でした。
中盤の農家での殺人シーンはやられっ放しの主人公に対して、凶器を次々と見つけては全て一人でやってのける農婦がおもしろく、ユーモアと恐怖を混ぜるヒッチコックらしい悪趣味さが感じられて良かったです。
後半は路面バスを装っての逃走に劇場での混乱に乗じた逃走とサスペンスフルな展開が続くのですが、いずれもクライマックスと呼ぶには盛り上がりに欠けていました。
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