引き裂かれたカーテンの作品情報・感想・評価

「引き裂かれたカーテン」に投稿された感想・評価

戯連堂

戯連堂の感想・評価

5.0
2人のキャスティング、ストーリーテリングが実にヒッチ監督らしからぬ妙。(ヒロインのJアンドリュースがブロンドじゃないし、それほど美人でもない。) 殺人シーンは被害者が中々死ななくて逆にリアル。レジスタンスのエキストラによるどっきどきバスの逃走、劇場でのとんちでの脱出(ニューマン唯一の活躍)など、やや溜めがライトだが💓
東西冷戦当時の東ドイツが今の北朝鮮のように描かれている点が興味深い
ヒッチコックのフェティッシュなこのカットを撮ってやるんだぞ!っていうキラーショットみたいなのが少なくてちょっと…。流石にバスの場面とか謎の伯爵夫人とか笑える、可笑しいのがこれって全部バアさんが関連してる場面なのだ。ヒッチコックの主題論的、説話論的細部。数式を見て覚えるのが言語的で、活劇ではない
かず

かずの感想・評価

3.1
ヒッチコックによるスパイ作品の一つ。
完成度的にはほどほどだが、ヒロインの女性の描き方がやはり現代的な女性とは少し違う面もある。どこか神経質で依存的なイメージの伴うパートナーに、何度かやきもきしてしまう場面もあったが、それだけ画面への移入度合いが強いという事だろう。
とり

とりの感想・評価

3.0
キャスティングの妙。名匠ヒッチコックがアメリカきってのスターであるポール・ニューマン×ジュリー・アンドリュースを起用して描くサスペンス。タイトルのカーテンとは冷戦下の「鉄のカーテン」のこと。

TOMATOMETER68 AUDIENCE53
R

Rの感想・評価

4.0
ヒッチコックの作品の中ではかなり評価が低いけど、他のヒッチ作品と比べるから低くなってしまうのであって、単体で見ると堂々たる一作なのではないか。けどやっぱ比べちゃうよねー笑 本作は昔見たような気がしてたが、どのシーンも全く記憶になかったのでたぶん勘違い。今回が初。ヒッチコックらしい素晴らしいシーン沢山あるけど、たしかに、他のやつほどスリルやパッションがない。ストーリーは、最初はミステリー調で、婚約してる物理学者カップルが朝のベッドでイチャイチャしてるシーンから始まる。この二人アームストロングとシャーマンを演じるのが、碧眼がシビれるほど美しいポールニューマンとミュージカルと言えばのジュリーアンドリュース。ひょっとしてヒッチコック、このふたりが好きじゃなかったのかな?ってくらい、特にアンドリュースには全く魅力が感じられない。ヒッチコック映画の女優っていったらどれもこれも最も印象深いのに。前半は、国際会議出席のためにデンマークに着いたと思ったら、突然、アームストロングがひとりで鉄のカーテンの向こう側、東ドイツに向かうことを知るシャーマンからの視点でストーリーが進行。東ドイツまでこっそり彼に同行し、到着後なんで?って問い詰めると、核戦争を阻止しようとする東ドイツのグループに参加して、米国の核開発を止めるんだ、と言う、つまり、ロシアとの核開発競争に精を出す母国アメリカの政府に裏切りを働くというのだ。君はすぐに西側へ帰れ、と言い張るアームストロングに従わず、彼といることを選ぶシャーマン。しかし、アームストロングには何か別の思惑があるらしい…と言う流れで、まぁ、実はアームストロングが東ドイツの学者の頭の中から開発のための革新的な数式を盗み出そうとするスパイやねんけど、このへんはあまり意外性なく、ミステリーというよりは、カップルの心理的駆け引きの面白さがメインとなっている。で、後半は、果たして彼らは無事に東ドイツから脱出できるのか⁈というサスペンスが展開。本作の最も印象的なシーンはやっぱ前半にある殺人シーンでしょう。シンプルなスパイ映画とは思えない、病的なしつこさのあるシーンで、さすがヒッチコックの見事な演出力! テンション上がる! で、そこから、バレるかバレないか、公式ゲットできるかできないか、脱出に間に合うか間に合わないか、バス行けるか行けないか、と、緊張と緩和の連続、けど、他のヒッチコックほど居ても立っても感がなかった。主演二人のケミストリーと緊張とユーモアとがあまり噛み合わなかったのかも…ユーモア少なめやらかな? が、最高なのが途中に出てくるロシア系の婆さん。アメリカへの亡命を望んでるけど保証人がいない、頼むからなってくれと嘆願する演技が切実すぎてもらい泣きしそうになったわ。本作一のインパクトはこの婆さん。最後の切ない感じも心に残る。で、その後、本作のクライマックスに突入…! 最近見た順で、マーニー、フレンジー、本作、と概観すると、この作品を境に、明白に映像や音楽のタッチに変化があるなぁ、と思ったら、ナルホド、ここで主要メンバーがガラッと変わったようです。死んだ人も何人かいたそうで。本作までのゴージャスさも大好きですが、本作以降のよりリアリスティックなタッチも個人的には好きです。確かに他のヒッチと比べると落ちるけど、やっぱり名作のひとつにカウントされるに十分な魅力を備えたトーンカーテン、2回目の方が楽しめそうな映画かも、と思ったので、そのうちまた見直してみたいと思います。
324

324の感想・評価

4.3
純粋なエンターテイメント精神や技巧やユーモアと、こういう作品こそヒッチコックらしさが詰まっていると思う。脇役のキャラクター造形が秀逸。派手さは無いが良い画は多い。
滝和也

滝和也の感想・評価

3.4
まさか、あの人が
キーマンになるとは…(笑)

ポール・ニューマン、
ジュリー・アンドリュース
と言う華やかな二人を
主演に迎えたヒッチコック
晩年のスパイ作品…。

「引き裂かれたカーテン」

ハスラー2作に続いてポール・ニューマン主演作をレビュー(^^)。

とは言え…こちらヒッチコック作品ではイマイチの評価なんですよね(T_T) 確かに今ひとつかなと思います。

東西冷戦期、対核ミサイル防衛兵器ガンマ5の開発者マイケル(ポール・ニューマン)は失意の中にあった。計画中止にあたり、彼は核廃絶のため、東ドイツに亡命せんとする。計画はうまく行ったかに見えたが、協力者であり、婚約者のサラ(ジュリー・アンドリュース)が着いてきてしまう。強硬にサラを返そうとするマイケルの真意は如何に…。

東西冷戦を舞台としたスパイものは007を始め(敵はスペクターですが)この時期流行りであり、それならとヒッチが作成した訳ですが…イマイチ盛り上がりにかけてます。脚本、構成共に穴がある感じなんですね。

前半は本格スパイものの体を成していて、サラをメインに見ると得意の巻き込まれ型のサスペンスで進むのですが、マイケルの真意がわかる辺りからはほぼ逃走劇へと変わり、その逃走劇も本格スパイもののリアル・ハードさに欠けてしまい、ヒロインはやや空気になりますからね。真意や主筋が解るのが早過ぎるのかもしれません。逃走劇も無駄かなと思えるシークエンスもあり(ポーランド人貴族さまとか)ややテンポにブレーキがかかりますし。

ただ、ヒッチコック特有のサスペンスやユーモアの演出は健在です。たったバス2台が走るだけでドキドキさせてくれますから(笑)またユーモアに関しても、冒頭書いたようにサスペンスのキーをあの方にして、その伏線回収をココに持ってきますかと笑いました(^^) 私は好きなんですが、ある意味これが盛り上がりに欠ける原因かもしれませんが(笑) 

ポール・ニューマンはあくまで素人の博士役なので、行動はヒーローなんですが、今一杜撰な役。またジュリー・アンドリュースは前半はヒッチのヒロインらしいんですが、後半は空気に。当時売り出し中、スターになっていた二人には余り得になってないと感じます。ニューマンはやはり反骨心のあるクールな役が似合いますし、ジュリーに至っては、華やかな明るさが似合いますから、かけ離れている気がしちゃいます(T_T)

出色の出来の海外特派員等と比べ、確かに、この時期、ヒッチコック事態がスランプ気味になり、不振だったのが分かる作品ですが、ニューマンとの唯一の作品で、大事な一作には違いありません。

お暇な時にでも(^^)

ヒッチインパースンはネタバレに入れときます(^^)
用意されたすべてのドキドキ
に踊らされた。
あいかわらずの名作品。
Jumblesoul

Jumblesoulの感想・評価

1.5
スパイとして潜入した国からの脱出劇だが、どうもヒッチコック監督らしくない雰囲気。
演技派のニューマンはさすがだが、やはりジェームズ・スチュワートやケーリー・グラントのようなベタな役者の方がサスペンス向きのような気がする。
そして花も色気もないジュリー・アンドリュースがヒロインじゃ、作品そのものの印象も地味になり、本作はヒッチコック監督作品の番外編という事に。
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