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ダスク・オブ・ザ・デッドのkasparのレビュー・感想・評価

ダスク・オブ・ザ・デッド(2008年製作の映画)
4.2
2010.11.10
低予算ホラー映画ながらアメリカでかなり話題になっていた(らしい)『SPLINTER』(棘、欠片の意味、ランナーじゃないよ)が遂にDVD化されました!(あ、2010年に書いたんで)

スクリームフェスLAで6冠ですよ!これは期待しかない!ん?そんな映画祭知らんって?でまぁ、そんだけ期待してハードル上げまくって観たんすけど・・・お、オモロイ!

まぁ、ゆーても低予算映画なんで、むっちゃ狭い範囲(ほぼ9割がたガソリンスタンドのみ)の話やし、総出演者数わずか6人(ほんとに6人しか出てきません!)やし、クリーチャーもほとんど全体像は映れへんし、誤魔化しのためのユレユレ映像多いし・・・まぁいろいろショボイとこはいっぱいあるんやけど、それを補って余りある魅力もいっぱいつまっとる作品やねー(なんつってもクリーチャーが素晴らしい!)

とにかく、クリーチャーのビジュアル&設定が素晴らしすぎるっすね、

トゲ(?)が肉片に寄生するので、肉片の形や持ち主(動物OR人間)はさして重要で無いという設定にして、ビジュアルでいろいろ遊べる様にしたのがこの映画を魅力的にしたっすねー
人間だった形状が残りつつもほぼ肉片と化した血まみれの肉の塊がべちゃべちゃとガラスにぶつかる描写とか、『死霊のしたたり』や『死霊のはらわた』をイメージさせるパーツが動き回る描写なんかは、「この監督は魅せ方をわかっとるねー」って爆笑しながら観させてもらいました

エロや単純な笑いに逃げずに、マジメにホラーしようとしてるのも好感が持てるし、台詞回しやキャラ付けでキチンと伏線を引いてるのにも好感(王道すぎるキライはあるけどね)

オブザデッド系と思って観るとガッカリするかも知れんけど、クリーチャーホラーとして観ることができれば大満足できると思います!

いやー、それにしてもこのクリーチャーには久しぶりにワクワクしたっすね
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