経営難に陥っている映画スタジオを引き継いだ若手プロデューサーが、素人のヌード・ダンサーを起用したポルノ路線のミュージカルを完成させようとする。ハリウッドの古典的ミュージカルをエロパロ化している、パラマウント製作のお色気コメディ。

主人公の秘書役を演じるシンディ・ウィリアムズが、本作の公開と同時期に始まったテレビ用シットコム（同じくパラマウント製作）で大ブレイク。大人の事情により本作の存在が闇に葬られたが、後年カルト映画ファンのおかげで日の目を見ることとなった。

ヌード要員の出演者が全裸になり、ナンセンス極まりない歌劇を繰り広げる、"下ネタありきのシットコム"のスタイル。オーバーアクションのコメディ演技を主体にしながら、新人オーディション、投資家の策略、劇場初上演までの流れが描かれる。

先述したシンディ・ウィリアムズ（非ヌード）が、研ぎ澄まされたコメディエンヌぶりを発揮しており、"70年代のコケティッシュな女性像"を享受することができる。下ネタミュージカルでは、「Dancing Dildos」が個人的フェイバリット。