N.Y.の街を撮り続けている写真家・レオンは、ある晩チンピラに絡まれていた女性を助けるが、翌日その彼女が行方不明になったことを知る。別れ際に撮った彼女の写真に写る怪しい男に気づいたレオンは、街で偶然その男を見かけ、男の追跡にのめり込んでいく。
ストーリー序盤に、地下鉄の電車の中で謎の男による人の殺害シーンから始まり、その残酷な描写に恐怖を感じつつ、この続きへの期待感が高まりました。
その後、写真家のレオンが謎の男を追うのですが、そこからの流れが妙に冗長に感じました。レオンが謎の男の正体を知ることに執着する理由が分からず、謎の男でなく、レオンが異常に見えてくる展開に気持ちが冷めてしまいました。
せっかく謎の男の異常性やその惨たらしい殺害シーンを序盤に印象づけたのに、ストーリーの息抜き程度に謎の男の殺害シーンを挟む感じで、それがあまり生かされていない気がしました。
終盤の展開は予想外でした。急にストーリーのリアリティが無くなった感じがしました。上手く言えませんが、刑事ドラマだと思って観ていたら、急に宇宙人が出てきたような感じでした。
残酷な描写が多い作品でしたが、ストーリーとしては期待を超えるものが無くて残念でした。可もなく不可もなしといったところでした。
