ヒラリー

有りがたうさんのヒラリーのレビュー・感想・評価

有りがたうさん(1936年製作の映画)
4.1
峠を越える乗合バス
有りがたうさんと呼ばれる名物運転手さんと個性豊かな乗客達
煙草を燻らせる姐さん、東京へ奉公に出される娘と付き添いの母親、娘と接点を持ちたい眼鏡のおじさん、ガヤガヤうるさいおじさん達
後から乗ってくる人、降りてくる人、様々な出会い
今はバスに乗ってても隣の人と話す事もないけれど時代と人柄も相まって朗らかな会話劇
運賃は払えないからバスの後ろにくっつく少年達も可愛げがあってにっこり。
縁起が悪いからと降りる夫婦とあの夫婦を歩かせるのは悪いと降りるおじさんのやりとりも嫌味がなくてほっこり。

ありがとうっていい言葉だなぁとしみじみ。
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