有りがたうさんの作品情報・感想・評価

「有りがたうさん」に投稿された感想・評価

Junko

Junkoの感想・評価

4.9
バスを避けてくれる街道を行く人達、
鳥にまでも「ありがとうー」と言う
有りがたうさん。
言伝てやお使いまで引き受ける有りがたうさん。

ひとコマ、ひとコマの丁寧さ
台詞一言の重さ。

有りがたうさんは街道を行く様々な人達の様々な人生の分岐点をも見ている。
悲しい分岐点も嬉しい分岐点も。

有りがたうさんの台詞を聞いていると
素晴らしく心優しい青年だけでは無い、
世の中と同じく表もあれば裏もあるという陰の部分も見え隠れする様な…

1930年代にロードムービーという凄さと、上原謙さんの格好良さは凄い!
Guy

Guyの感想・評価

2.3
何も起こらず何もせずひたすらにバスが進みゆったりと時間が流れて行く。
たったそれだけの古典的ロードムービー。
山道でのちょっとした交流や人情が優しい作品。
Tyga

Tygaの感想・評価

4.3
ただひたすら街道を行く。
そこで出会う人、少しだけ関わる人。
すれ違う人。
辛い現実も話しながら、それでも車は目的地まで走る。

有りがたうさんと、姐さんがいい。


「ありがとーう」
「ありがとーう」

「これも街道渡世の仁義ですよ」
赤い花

赤い花の感想・評価

5.0
「たつた二十里の街道にも
これだけのことがあるんだもの
広い世の中には
色んなことがあるだらうねえ」
この上原謙ハンサムすぎで、勝手に狂気
を感じた。ジキルとハイド的というか。

いつ、バスごと谷に突っ込むのだ…不躾な桑野通子に目潰しするのだ…とハラハラ。

そんな映画のはずもなく、底抜けに良い人な運転手「ありがたうさん」のバスが峠を越えるルートの中で乗り合わせた人々のささやかなドラマ。
じょり

じょりの感想・評価

5.0
①戦前の乗合いバスに立ち込める悲喜こもごも体験度 128%
②どんだけイケメンやねん上原謙、そして桑野通子を今日から姐さんと呼ばせて下さい度 128%
③清水宏監督とその時代だからこそ生まれたとしか考えられない唯一無二度 100%
マイベストムービー。以下長文です。


文章の内容と同時にその行間から伝わる大切な何かを、優れた小説を読んだ時に感じたことがあるじゃないですか。本作はそれで満ち溢れていました。

バスを避けてくれた人たちに「ありがと〜」と答えたり、街でレコード買ってきてとのお願いを笑顔で引き受ける陽気なだけの運転手ではない、今まで何度も辛いことを体験しこの世を達観したかのような有りがたうさんの、売られる娘や朝鮮人労働者の娘との淡々とした会話。
また、こちらも酸いも甘いも味わってきた桑野通子演じる黒襟の女を中心とした乗客との軽妙なやりとりから感じ取れる、作り手の人生観。
セリフも展開も今では少ないまったりとした速さですが所謂小ネタも面白く和み、映像からは車内の匂いすら感じられるようで、清水監督が小津さんや溝口さんから天才と呼ばれていた理由が分かる気がします。当時の風景や世相など、将来は昔の映画でありつつ歴史的資料ともなるであろう先見性をもって作られてそうですし。

E.クストリッツァ「アンダーグラウンド」のラストシーンで笑いながら泣いた私にとって、映画が他の芸術と違うところは、2つの異なる感情を同時に感じることができる点であり、そう感じさせられる作品を評価したいです。
そんなわけで、悲しくも微笑ましい本作が大好きです。

川端康成の原作も読みましたけれど、監督はあの短編から何をひらめき、映画として製作されたか動機を知りたいなぁ。


………初見は何年か前で、食卓に着きテレビをつけるとちょうど本作が始まりました。当時のBS-2でしたか。「かなり昔の映画やん。へぇ〜…ほ〜…」

その日の晩ご飯は親子丼でしたが、映画が終わるまでに、ふた口しか食べてませんでした。それほど強烈な体験だったんでしょうね。

何度目かの鑑賞。
ameo

ameoの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

伊豆の山村と駅の二十里を行き来するバスの運転手、「ありがと~、ありがと~」が口癖な事から愛称は「有りがたうさん」(上原謙)。バスの乗客や山道を行きかう人達の人生模様が描かれる。



全編ロケ撮影という事で当時の山村、山道の風景が、また清水監督の棒読みなセリフの演出や言葉使い、掛け合いが何とも魅力的で、当時の世相が垣間見れる。悲哀をにじませながらも最後はすっきりと終わる大変楽しい映画でした。

原作は川端康成の掌編小説で、上原謙、初期の代表作。
K子さん

K子さんの感想・評価

3.0
たまたまテレビでやってたのを見た、と思う。

引き込まれて結局最後まで見た。
kentaro

kentaroの感想・評価

-
観ながら、「なんだこれは・・・」と嘆息してしまう映画がたまにある。
これがそれだった。

なぜこれほどに、誰もがのんびりセリフを・・・
このバスは一体どこへ向かっているのか・・・
誰への、何の、「有りがたう」なのか・・・
roland

rolandの感想・評価

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独特の間合い。少年たちがバス(こちら)に走り寄るショット。ジャームッシュも小市民映画の系譜で考えていいのかもしれない。