有りがたうさんの作品情報・感想・評価

「有りがたうさん」に投稿された感想・評価

あゆみ

あゆみの感想・評価

3.0
白黒映画なのに青空の写し方がとにかくきれいでちょっと懐かしい感じがして寂しい。なんかすき
ほぼ全シーンバスの中。
音楽は明るくて、台詞もぼんやりとした感じ。
登場人物は何かしらみんな影があって、バス運転手さんがひたすらそれを乗せて、話を聞いて相槌をうって、言伝をうけとるだけ。それだけの映画で最初は少し飽きるのになんか引き込まれてしまって結局最後までみてしまうやつ。
ただひたすら道路を作り続け、でも自分たちはその道路を踏むことができず次の道路を作りにだされる朝鮮人のくだりがすごく印象的。

原作は川端康成のたった5頁くらいの小説。
ameo

ameoの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

伊豆の山村と駅の二十里を行き来するバスの運転手、「ありがと~、ありがと~」が口癖な事から愛称は「有りがたうさん」(上原謙)。バスの乗客や山道を行きかう人達の人生模様が描かれる。



全編ロケ撮影という事で当時の山村、山道の風景が、また清水監督の棒読みなセリフの演出や言葉使い、掛け合いが何とも魅力的で、当時の世相が垣間見れる。悲哀をにじませながらも最後はすっきりと終わる大変楽しい映画でした。

原作は川端康成の掌編小説で、主演の上原謙はこの映画がデビュー作。
K子さん

K子さんの感想・評価

3.0
たまたまテレビでやってたのを見た、と思う。

引き込まれて結局最後まで見た。
kentaro

kentaroの感想・評価

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観ながら、「なんだこれは・・・」と嘆息してしまう映画がたまにある。
これがそれだった。

なぜこれほどに、誰もがのんびりセリフを・・・
このバスは一体どこへ向かっているのか・・・
誰への、何の、「有りがたう」なのか・・・
川端康成の短編「有難う」を映画化したこの作品、伊豆の乗合いバスの運転手(上原謙)が「ありがと~、ありがと~」と言いながら、バスの乗客や街道沿いの人々と暖かい交流を描いている。

映画タイトルが「んさうたがり有」と右から左に書かれていて、映画冒頭で時代を感じる。ただ、新鮮な感じもするので不思議。

バスの運転手でありながら、伝言やレコード買い物を頼まれたりしても「これも街道渡世の仁義ですよ」と軽く応えるあたりもホノボノとしていて微笑ましい。
滑落寸前を「軽ワザ」というあたりも、ほのぼのしている。

本作に登場する桑野通子は、黒澤映画にも出演していた桑野みゆきのお母さん。若くして亡くなったが、清水宏監督作品には、本作含めて多数出演していた。

昔の人になったように、のんびり観れる作品である。
観終わった後で、「ありがと~、ありがと~」と言いたくなる。
roland

rolandの感想・評価

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独特の間合い。少年たちがバス(こちら)に走り寄るショット。ジャームッシュも小市民映画の系譜で考えていいのかもしれない。
結構前に観たやつ。ばあちゃんが主役の上原謙が大好きだったって話を聞いて思い出した。まあかっこいいよなぁ。
昔の映画の話をおばあちゃんとしたりとかすると、さらにその時代のこととか知れて、感情移入できるね。
乗合バスの中での悲喜こもごも、なんていうと「駅馬車」みたいだが、派手なアクションも、ロマンスらしいロマンスも、ジョン・ウェインも出てこない。のんびりした、実にのどかな映画だ。
後のネオレアリズモやヌーヴェルヴァーグの映画と比較する見方もあるようだが、こちらは殊更のどかだ。

同じ清水宏の「按摩と女」も観たが、あの冒頭の山道の場面をずっとやっているかのような作りであり、ともするとやや退屈。
しかし、ところどころの切り返しの巧みさや独特すぎる台詞回し、個々の人物の描写などは実に鋭い。特に、口髭に眼鏡の狸オヤジのキャラクターと周りの彼に対する扱いがかなり面白い。

車の中で煙草を吸ったり、ウイスキーを回し飲みして歌ったり、道々で出会う人たちからことづけやお使いを頼まれたりと、今じゃ考えられない場面が次々出てくる。
「ターキーターキーっていうけど、なんのことだい?」
「女が男の真似をすることさ。だから、男が女のように喋るのを、トーキーっていうんだろうよ」
なんて台詞は、いかにも時代を感じる。
祝言をあげる夫婦と通夜に行く老人のやり取りなど、短い場面ながら笑ってしまう。

しかし、さり気なく結末がドラマチックだったりして、びっくりした。
あすか

あすかの感想・評価

4.0
「目鼻がなくちゃ、たまごだよ」
感情演技、表情演技の無駄が根こそぎ取られている、普通それじゃ観れたもんじゃないんだが、見れちゃうのは天才清水監督だからなのかなあ
324

324の感想・評価

4.9
20里の街道に狭いようで広い世界が広がっている。完璧なロードムービー。
日本の原風景そのものを精神性から根こそぎ写し取ったような映画。こんな映画があったなんて。

「街道渡世の仁義」と称して、バスを停めて通行人の言付けや買い物をいちいち引き受けるのが心底微笑ましい。
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