有りがたうさんの作品情報・感想・評価

「有りがたうさん」に投稿された感想・評価

なんてしっとり。
清水宏の映画はまだそんな見てないけど、胸がキュッとなる。これはグッときた。
ヨッ!!名監督!
バスとバスを避ける人々は絶対に同じフレームに収められない。いつも通行人の後ろ姿→正面というカットバックで示される。なのでバスがまるで彼らをすり抜けていくような感覚になる。トンネルの穴がだんだん小さくなっていく別れのショット、次々降りていく人々、そして有りがたうさんという人物の匿名性、かなり死ってかんじだし物悲しさが染み出していくようだが、あのネーチャンのたばこと酒に随分救われるような。
ubik

ubikの感想・評価

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全ショットいい。ゆっくりしゃべるのがいい感じに作用してる。
結局バスにのれてたおじいさん、というギャグ。わかるまでショットで隠す。
タバコの吸い方のちがい、というギャグ。
道の端に飛び去るニワトリに対して「ありがとう」と声に出して感謝する
主人公が透明人間系の映画。ニシノユキヒコ。恋愛日記も?
roche21

roche21の感想・評価

3.5
観ました。川端康成原作の戦前のロードムービー。のどかだけど、どこか重いものも。最後のオチは原作読んでないとわかんないかも。
川端康成のあの掌編をここまで味わい深いものにできるとは、流石は清水宏。

上原謙演じるありがとうさんらバスの人々も勿論良かったけど、やはり道行く人々とか流れる風景の方が心に残る。

でもトンネルの前で休憩を挟んだシーンも頗る良く、特にチマチョゴリ?を着た女性との別れが沁みた。

段々と乗っていた人々が降りていく様子にも侘しさがあって良かった。

後の作品に比べると切り返しが多いけど、それがありがとうさんの心情を効果的に表していた場面も多かったから有り無しで言えば断然有り。

ラストはあの粋な姐さんの言うことに従ったっていいのよね?
バスの中の悲喜交々です。主にほっこりです。そのバスの運転手は街道をすれ違う人やにわとりに対していつも「ありがとー」と言うので、巷では「有りがたうさん」と呼ばれてとても人気なんですね。セリフは最小限、舞台はバスの中なのでカットはほぼ三方向のみ、それでも退屈しないし最高におもしろいわけですから、テクノロジーってなんなんですかねと思いますよ。少ないセリフにもよいセリフありましたのでお知らせします。「街道渡世の仁義ですよ。」「とんだ軽業をやってしまいましたよ。」「渡り鳥ならまた帰ってくるがね。」
一緒に旅している気分になる、爽やかだけどピリッとくる、ゆったりロードムービー。
若い頃のイケメン上原謙が、律儀で愛されキャラの「有りがたうさん」を演じる設定も面白い。
出てくる人々の話し方が映画っぽくなく独特。
まぁ

まぁの感想・評価

4.0
ひらがなで書くと5文字なのに
「ありがとう」…という響きは優しいな…♡

世の中「ありがとう」で一杯になったら…
心がほっこり…♡

乗り合いバスの運転手…「有りがたうさん」…♡

乗客にも道行く人にも…それぞれ事情があって…生活もあって…

話だけを聞いていると、少し気持ちが「重たく」なってしまうけれど…
彼の「ありがとう」と、明るく軽やかな音楽で…心地良く鑑賞出来た…♡

頼まれごとや、買い物を言付かっても…
嫌な顔一つしない「有りがたうさん」…
優しい人…なんだろうな…♡

彼が運転するバスに…乗ってみたくなった…☆

今の時代に必要なものが…沢山描かれているな…と感じた作品…(o^^o)
「ありがとう」
ただその一言を簡単に言える人は少ない。
その一言が世界を明るくし、少しだけ豊かにさせてくれる。

山の中を走る生活バス。
道行く人にもニワトリにさえも「ありがとう」と言う運転手。
皆は彼を「ありがとうさん」と呼ぶ。

バスが走り車中で繰り広げられる会話だけのある意味ロードムービーなんですが、これが実に心地よい。
80年以上前の作品なのに、実に軽快なカット割りと演出なことか!
ただただ舌を巻く…おそるべし清水宏監督。
Junko

Junkoの感想・評価

4.9
バスを避けてくれる街道を行く人達、
鳥にまでも「ありがとうー」と言う
有りがたうさん。
言伝てやお使いまで引き受ける有りがたうさん。

ひとコマ、ひとコマの丁寧さ
台詞一言の重さ。

有りがたうさんは街道を行く様々な人達の様々な人生の分岐点をも見ている。
悲しい分岐点も嬉しい分岐点も。

有りがたうさんの台詞を聞いていると
素晴らしく心優しい青年だけでは無い、
世の中と同じく表もあれば裏もあるという陰の部分も見え隠れする様な…

1930年代にロードムービーという凄さと、上原謙さんの格好良さは凄い!