地震はイヤ

有りがたうさんの地震はイヤのレビュー・感想・評価

有りがたうさん(1936年製作の映画)
3.9
細い山道や田舎道、道を譲ってくれる人達に「ありがとぉー」と声をかける事から、(ありがとう)さんと呼ばれ、親しまれるバス運転手の上原モテ男謙。

バスに乗り合わせた人達、途中行き合う人達、悩み出逢い別れなどを描く白黒映画。

軽快なBGM、ユーモラスな描写とはうらはらに日本は不景気。
車中には売られる娘と付添の母、三国人?の道路工事の若い女性との会話など、あゝ女達の哀歌を乗せてバスは行く
「ありがとぉー」

銀ブラに終始したりバスの片道に終始したり、この監督は映像も何か独特。
当時の様子は惹きつけられる。
ラスト、娘さんは結局なぜ?どうなったの?まあ、いいけど。