核戦争の影響により性交渉することができなくなった人々が、影響を免れたパフォーマーたちが出演する白黒ショーに触発されていく。ポスト・アポカリプスにおけるセックス群像を描いている、ハードコア・ポルノ。

核戦争後、人類は99％のセックス・ネガティブズと、1%のセックス・ポジティブズに分かれてしまう。ネガティブズは、性交渉に勤しもうとすると、たちまち嘔吐感に見舞われてしまうため、行為を続けることができない。

舞台となるカフェでは、ニューウェーブ系の音楽をバックにした、シュールな白黒ショーが展開（ほとんどアングラ劇）。ポジティブズの男女がショー（＝労働＝偽りの愛）を義務付けられているところが醍醐味であり、黙示録的なセックス劇を楽しむことができる。

ヒロイン枠では、後にB級映画の女王となるミシェル・バウアー（＝ミシェル・マクレラン）が、真の愛情を大事にする"隠れポジティブズ"の女性を熱演。下半身の欲動に翻弄される様子を、艶めかしい演技で魅せてくれる（ただし、濡れ場はボディダブル）。

記録

ポルノでありながら、カルトSFになってしまった作品。フレッシュゴードン的な。

核戦争後、人口の大半が生殖行為を行おうとすると吐き気を催し、生殖することができなくなった世界で、ごく少数のSEXができる人々が運営するストリップ小屋（カフェ）を舞台に集う人々の話。
一応、一組のカップルが主人公みたいだけど。

カルト映画がブームになった時期があって、大挙して雪崩れ込んだ映画の一本。SFマニアなら観とくべきかなぁ。