社長

自由への闘いの社長のレビュー・感想・評価

自由への闘い(1943年製作の映画)
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冒頭の、陰から白昼の大通りに出た子どもが連れ帰られるサイレント的な表現が雄弁かつ乾いていて恐ろしい。
チャールズ・ロートンの法廷での愛の告白のシーン、モーリン・オハラのクロースアップで留まるカメラにルノワールらしさを感じた。
『わが谷は緑なりき』でも思ったが、影が落ちかかった伏し目がちの顔を上げるオハラはめっちゃ美しい。
無罪の判決後、しばしばルノワール作品で宙に浮かぶ帽子が投げられないことが、抑圧の大きさを物語る。
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