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ファンキーハットの快男児のFancyDressのレビュー・感想・評価

ファンキーハットの快男児(1961年製作の映画)
3.0
深作欣二監督の最初期の作品である。配給はニュー東映。上映時間約53分のSP映画(シスターピクチャー=添え物中篇)である。

この監督デビューまもない頃の本作(監督3作目にあたる。)は、脚本は荒削りで漫画チックでやや退屈だが、千葉真一のノースタントなアクションは有無を言わさず魅せる。

後の「暴走パニック 大激突」(あの「西部警察」のヒントになったと思われるカーアクション映画の傑作の一本である。)や「いつかギラキラする日」で存分にカーチェイスシーンを深作欣二監督は描いてきたわけだが、本作でも僅かにだがカーチェイスシーンが描かれていて、既に後の深作作品の片鱗を覗かせているのも興味深い。

「仮面ライダー」で地獄大使を演じた潮健児が既に本作でもその怪演ぶりを発揮しているのも見ていて楽しい。

音楽は「11PM」の三保敬太郎。

三保敬太郎のファンキーなジャズが全編に流れることにより本作のスピード感を増していると思う。

まあ、とにかく深作欣二監督最初期の一本として見ておく価値はある作品だと云っておく。
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