心バラバラになってしまっても、それでも人生は進んでいく。どんなに悲しくても、どんなに辛くても。
この作品は長男を事故で失い、悲しみに暮れる両親と弟が、それぞれの思いや立場から死を乗り越え、新しい家族、命と出会うストーリーになっている。
家族…それも息子を亡くした絶望感を真っ直ぐに描いているから目を背けたくなる壮絶なシーンも数々ある。
正気を無くして、暴れ回ったり喚いたりする母、兄に劣等感を抱いていた引きこもりの弟、そんな家族の中で平静を保とうとする父も限界に達していて…。
そんな家族に、追い打ちをかけるかのように、亡き息子の子を身籠った身寄りない少女(ローズ)も現れ、観ているこっちも軽くパニックになる。少々エピソードを盛り込みすぎている印象でした。よく分からないまま終わってしまったところが気になるけれど、そこが劇場未公開なんでしょうね。
