冬の亡霊

オブザーブ・アンド・レポートの冬の亡霊のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

遅すぎた青春映画。
この映画を観終った時にそう思った。

おっさんになっても未だに頭おかしいくらい純粋なまでに真っ直ぐだが、同時にバカなのに自分が偉いと思っていて自信とプライドだけやたら高い主人公は全く共感を呼ばないだろうが、ニートが深夜映画で観たとすれば、反面教師的な気持ちを抱くかもしれない。
女性受けは全くしないだろうし、おバカ映画として観るなら期待はずれだし他にいくらでも面白いのがあると思うが、個人的にはこの映画は酷評されるほど悪くはない。
ラストで銃を使ってしまうところはどうかと思うが。

キメ顔がドヤ顔過ぎて笑う。

以下自分用あらすじ
ショッピングモールで警備員(=モールコップ)として働く男ロニーは性格も悪く変人なのは周知の事実。よくこんなやつが警備主任になれたな。片思いの女(クソビッチ)が露出狂の被害にあったことを機に、露出狂捕まえればクソビッチにありがとうって言ってもらえるんじゃね?と奮起する。奮起するも実力0なのに警察と張り合おうとするからどんどんこじれていく。そうこうしている内に強盗の被害にも遭い、警備員(紛い物)→警察官(本物)へのステップアップを目指すが、精神面を理由に落とされてしまうのは当然の流れ。
ムシャクシャして同僚のデニスと麻薬や暴力等サイテーな事をしまくり堕ちるところまで堕ちる。強盗の正体はデニス。ロニーは咎めるがデニスは逃げる。
潜入捜査(ストーキング)でクソビッチが駐車場でカーセックスしてるのを知り、怒って器物損壊してしまったことで警察を呼ばれ、警備員の職を失う。
足のケガで満足に動けずいじめられていたコーヒーショップの女の子は、いじめから守ってくれた恩義からかコーヒー代は要らないと言うが、同情を断り、職員として働いていた時のコーヒー1杯無料サービスはもう無い、と自分を見つめ直そうとする…。その時!唐突に出没した露出狂。追いかけて捕まえる。威嚇射撃ってレベルじゃねーぞ。
何故か警備主任に復職。やったぜ。誰かの為ではなく、自分の為に、警察官という夢を諦めない。それは、勘違いかもしれないが、夢を見るのがおっさんだっていいと思う。叶わないとしても。