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テンダー・カズン/妖しき従姉妹 テンダー・カズンのGijoeGoのレビュー・感想・評価

3.7
映像がソフトフォーカスで幻想的で美しいが全編だとさすがにシンドイ。
かすみ目にずーっとなってる様でかえって疲れる。

ビリティスの方がまだマシだった。

それ以外はとても面白かった。
散文的なシーンの積み重ねだが少しずつ変化する登場人物とその背景にある社会。

戦争によって男の大人が居なくなる事でそれまで少年だったジュリアンが急に大人びていく。

憧れの対象だった従姉妹のジュリアが失恋して失意の間にジュリアンが立場的に追い越してしまうのも面白い。
子供扱いしてたら立場が逆転したというか対等になる関係性も興味深い。

この作品の女性は性にオープンマインドなのかそういうファッションなのか、ゆるゆるでヒラヒラのボディラインがわかりやすい服を着ていてしかもノーブラなので近くにいる男性陣はたまったもんではない。
それも未成年なのだから犯罪性が高まる。今後はこういう作品は世に出ないであろう貴重な作品。

美しく撮られている為エロさは無く絵画の様なタッチで見惚れてしまう。

成人だろうが未成年だろうが下の毛は皆ご立派。もしや付け毛が前貼りの役割をしていたのか?

後半、戦争に突入したというのに残された人々は相変わらず人生を謳歌してるようで平和ボケというか愛こそ全てというか。

魂の研究をしていたドイツ人の教授は本気なのか冗談なのか?監督がドイツ人ならやりかねないという皮肉なのか興味深い。

シャルルの紳士的なファーストインプレッションからの下卑た男性像の失墜はある意味リアルでジュリアを失望させるのに充分なダメっぷりで好感が持てる。
恐らく戦地で死ぬパターンか。
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