おとうちゃん

マイネーム・イズ・ハーンのおとうちゃんのレビュー・感想・評価

マイネーム・イズ・ハーン(2010年製作の映画)
4.5
「私の名はハーン、テロリストじゃない!」

自閉症の主人公リズワン・ハーンはアメリカ大統領に たったその一言を伝えるためだけに渡米する...何故!?

無駄に歌わない、意味なく踊らないインド映画。
ジャケのギターは忘れてほしい(´・ω・`)ギターモタナイ!

アスペルガー症候群特有の特殊能力が披露されるシーンは笑うしかない高揚感。

この世には2種類の人間しかいない。
良いことをする良い人と悪いことをする悪い人。
人の判断は行動でするもの。
ハーンの答えは単純明快...悪いことをするのが悪い人!

ヒンズー教もイスラム教も関係ない。
宗教の壁を乗り越えて姿も心も美しい女性マンディラと結婚して幸せな家庭を作る前半...これだけでも ひとつの映画ができる♪

中盤そんな幸せが突然 音を立てて崩れていく。
9.11が壊したのはビルだけではない!

前半の幸福感から...一転して絶望感。
宗教の壁は乗り越えられても、人間の憎悪、差別、偏見からは逃れられない。

ボリウッドにハズレなし!
評価の高いインド映画だけしか観てないから当然と言えば当然なのだが...この作品も大当り!

お取り寄せレンタルして、本当に良かった。
161分間、感情を揺さぶられ続け、最後とどめの一撃に私めの強固な涙腺は完全崩壊!
時々チョイ漏れはするものの、ここまでの崩壊は神映画『ライフ・イズ・ビューティフル』以来。

この涙…拭きたくない!