浅野公喜

インシディアスの浅野公喜のレビュー・感想・評価

インシディアス(2010年製作の映画)
3.4
新居に引っ越してきた家族が怪奇現象に見舞われるジェームズ・ワン監督によるオカルトホラー。少し前まで「インディシアス」と勘違いしていました。

ジャンプスケア一辺倒な演出で中盤以降は幽霊に襲われるというより自分が睡魔に襲われました(笑)。指摘している方も多いですが悪魔のビジュアルは「スター・ウォーズ」のダース・モール風で、中盤までの部屋の隅や窓の向こうによく見ると居たような部屋に溶け込む幽霊達と比べると浮いており、ビジュアルで強く訴えるこういった傾向に欧米のホラーの限界、そしてそもそも悪魔という存在に対して欧米人程恐怖・脅威を感じない自分(=日本人)の恐怖の限界を感じた次第です。

ただ、瞬時にパッと口角を上げる幽霊達、バイオリンメインにこれでもかと恐怖を煽るイヤホンで聴くと大迫力のBGMは魅力的で、個性は余り無いもののオーソドックスを極めたホラーとも言えそうです。
浅野公喜

浅野公喜