62355cinema5

宇宙人東京に現わるの62355cinema5のレビュー・感想・評価

宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)
3.3

66点
お盆休みに観たホラー&怪奇映画 第3弾。知る人ぞ知るカルトな逸品で、これはホラーでも怪奇でもない、完全なるSFドラマ。核の脅威をテーマにした作風だが、世界唯一の被爆国日本を舞台にすることで、そのメッセージ性がより際だったものになっている。問題を解決しようと奔走するのが政治家ではなく、真面目な科学者たちだったという皮肉が効いているようで面白い。かなり雑な展開は否めないけど、脚本を担当した小国氏は一連の黒澤明作品にも携わっていた方だったというのには驚いた。また、岡本太郎氏デザインのヒトデ型宇宙人・パイラ人がSUICIDE SQUADのスターロ大王の元ネタという話題性もあり、今回の視聴はより一層楽しめるものとなった。特に、宇宙船内でのパイラ人同士の会話などはなかなかのネタで一見の価値あり。もちろん本作の後で、アマプラで配信が始まっている‘THE SUICIDE SQUAD極悪党 集結’のクライマックスシーンと見比べたというのは言うまでもない。
62355cinema5

62355cinema5