宇宙人東京に現わるの作品情報・感想・評価

「宇宙人東京に現わる」に投稿された感想・評価

まずパイラ人たち同士の会話が楽しい。なお声は出さずテレパシーで語りあうので字幕である。

上司「視察の報告を聞こう。我々パイラ人の訪問の意図を傳えたか」
部下A「傳えるどころか、地球人は私どもを一回見るなり、激しい恐怖を示すのです それはまるで醜悪極まりないものを見た様な目です」
上司「何? 彼らは我々パイラ人を醜いと云うのか それ程、彼等は美しいのか?」
部下A「とんでもない ご覧ください 彼らの理想の美人と謂うのはこれです」
 そこへアイドル(美女)のブロマイドが飛んできて壁に貼りつく。
上司「これが!? これが美人か? 顏の真ん中にこんな出っ張りがあるではないか? こんな醜悪な顔を持っているとはかわい想な種族だ しかし、このま〃地球の危機を見捨て〃は、宇宙道徳に背くというものだ」
部下B「一案があります 誰か醜いものになる事を我慢するのです つまり地球人の姿に変身して地球にもぐり込むんです」
上司「かと云って他に方法は考えられん 地球に入れば地球に随えと云う諺もある 誰がその嫌な役目を勤めるかが問題だ」
部下B「誰かと云うより 云い出した私が」
上司「君の犠牲的精神はパイラの歴史に残るだろう では変身機の準備をしたまえ」

こうしてパイラ人の部下Bは地球のアイドルそっくりに変身する(変身機でパイラ人が地球の美女に変身していくのは『メトロポリス』のマリアのオマージュであろう)。

これだけの会話でパイラ人の道徳観、美的基準、上司、部下A、部下Bの考え方、性格などが見えてくる。
でも部下Bはなぜ自分の姿を犠牲にしてまで地球を救おうとするのか? ひょっとしてじつはゲテモノ趣味で、パイラ人たちが醜いと言う地球人の姿が好きなのか?

それはともかく、カメラワーク、照明、美術など大映、いや映画産業全盛期の美しさがあり、観ていて気持ちいい。
さすがに1956年の映画なので脚本は雑だが、SFファンならば一見の価値はある。
ストーリーが単純で逆に面白かったし観やすかった。一瞬しか出てこないけど宇宙人がシュールすぎてそれもまた面白かった。
とてもユニークな作品だ!前半はメルヘンっぽい話で、後半は完璧な災害映画だ。残念ながらその繋がりは弱い、二つの映画のような感じだった。
でも、映像は美しい・・・本当に見事だ。宇宙人のシュールなデザインも大好き、大阪万博の太陽の塔の岡本太郎さんが作った!
やっぱり東宝の「妖星ゴラス」はこの映画のリメイクか・・・それも知らなかったけどよく見る。
1956年に公開された国産初のSF総天然色映画。

岡本太郎先生がデザインしたパイラ人の造形が素晴らしく、時代を感じさせるノスタルジックな映像がたまらないです。

ストーリーの展開も時代を先取りしている様で、古臭い印象は無く楽しめました。
鉄猫

鉄猫の感想・評価

4.9
この時代にこの美術センスか!と思うシーンの連続。カット1つ1つのレイアウトが綺麗で驚きました。
当時としては最先端な美術センスだったのでしょうけれど、尖ってなくて親しみやすく出来ているので、映像美が続く楽しさを感じながら鑑賞しました。
テーマはあの頃の邦画SFらしく原水爆開発への危機感ですが、全く説教くさくなくて純粋にSF映画として楽しめました。まだ戦後の色を濃く残してる時代だからなのか、或いはさり気ない第二次世界大戦への皮肉なのか、非常時を乗り越えるとみんなで「バンザーイ!」ってやるのがちょっと笑えた。しかしやはり説教っぽさや強いメッセージ性がないので鼻につかないです。純粋にエンターテイメントなSFとして観られる。
キャストも美男美女を揃えた印象だし全体的に何かと良くできているし、工夫を感じます。宇宙人のデザインも可愛い(可愛くしたつもりなのかは不明ですが…。ゲームのメガテンシリーズのデカラビアに似てる)

ただ、BGMがあまりないなど視聴者をグイグイ引き込むような映画だとは感じなかったため、見る人によって静かに感じて退屈になりがちかもしれません。私の個人的な趣味かもですが、こんなに邦画で親しみやすい美術センスを感じたのは初めてでした。宇宙軒に行ってみたい。
アヤコ

アヤコの感想・評価

5.0
パイラ人のデザインが逸脱だと思います。最高。
この時代と宇宙人の組み合わせがたまらん
す、凄い!戦後11年でこんな映画を創るとは。今だと矛盾や技術不足もあるけれど、先人の熱意と希望に敬意を表します。
迫り来る危機と日常生活がコントラストを成して…ない。パイラ人いい奴。
プライムビデオで鑑賞

星型宇宙人が東京を焼き尽くす映画と思いきや、人間に警鐘を鳴らすために地球に来る映画だった。
宇宙人同士の会話シーンがシュールで面白かったし、爆破などの特撮は良かった。が、総じてつまらないしこのラストも全然好きじゃない。それにこういう話にするんだったらタイトルを変えるべきだと思う。
無駄に舞台の場面が良かったから、大映が手がけた和製ミュージカル『アスファルト・ガール』への期待が無駄に高まった。島耕二ってどんなジャンルの映画でも撮れるんだなとは思った。
【宇宙人東京に現わる】
昔の東スポの見出しみたいなタイトルに思わず録画してしまいました。
皆さんのレビューを読んでの情報ですが、なんでも西暦1956年制作の 日本最古のSF 特撮カラー作品との事。
おまけに宇宙人のデザイン担当はなんと「芸術は爆発だ!」・「職業は人間」等で有名な日本を代表する世界的芸術家岡本太郎氏によるものだそうです。
もう一度断っておきますが、これwikiではなく、全て他人様のレビューのウケウリです…
こんな情報はわざわざレビューに書く必要もないんですが、最近のレビューでよくお見かけするもので昨今のトレンドなのかなァ~なんて思ってしまったもので…( ̄∇ ̄*)ゞ

さて、本題の映画のレビューの方ですが…
当然ですが評価するまでもない「別に…」って感じの作品でした。
狙った訳でもなく真面目に作ってこれじゃあね…
全てが可笑しいでしょう┐(´д`)┌