LUKE

カラフルのLUKEのレビュー・感想・評価

カラフル(2010年製作の映画)
4.8
元々身長が低く、いじめられっ子だった真があることをきっかけに死んでしまい、天国で生まれ変わりの抽選に当たり、他人の体を借り自分の過ちを見つけると言う森絵都ワールド全開の映画。周りからは人が変わったような目で見られる真。そんな真をサポートする天使のプラプラ。いろいろなアドバイスをしてくれるが、時には対立もする。そんな彼は自分の過ちを思い出すことのできなかった魂なのだとラストで自ら語る。
真はプラプラから過去の事や家族のことを知り周りに強く当たったり、感情をあらわにしたりと真実と戦いながら自分の過ちを見つけていく。そんな彼にも早乙女と言う親友ができ、一緒に勉強をし、一緒の高校に行こうと約束する。真は絵が上手く家族は美術学校に行くように言うが、真は親友と約束したのだと親を説得する。家族が変わりつつあると感じる瞬間だった。
そんな中密かに真に想いを寄せていた唱子と言う女の子も出てくる。彼女とも親密になっていきお互いが理解者になっていく。自分から変わろうとする真。家族も段々と一体化して行き周りも変わっていく。ラストの雨の中で自分の過ちを思い出し、プラプラに伝える真の顔に変化が見られた。また早乙女と唱子に明日自分が自分ではなくなるかもしれないが、見捨てないで欲しいと告げる場面はジワジワくる。
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