はる

歌声にのった少年のはるのレビュー・感想・評価

歌声にのった少年(2015年製作の映画)
4.3
『存在のない子どもたち』という映画の監督「ナディーン・ラバキー」で検索して出会った映画です。
この映画でアラブ音楽への意識が変わりました。
故郷を思って歌う音楽は、言葉がわからなくても心に響くものなんですね。

これはパレスチナの男の子の実話を元にしたスター誕生物語。
前半は少年時代で、姉や仲間とともに歌手としての下地を作っています。
後半は青年になって、エジプトのオーディション番組を目指します。
ガザ地区という、特殊な環境に住むため、多くの困難が立ちはだかります。
知恵を働かせて、ずる賢く困難を乗り越えていくかと思いきや、この主人公、めちゃくちゃいい子なんです。まっとうな手段で向かって行くの!
それに、他人が手を貸してくれている。
インタビューのコメントも好感度バツグンです。

治安の悪い地域だから、違法な手段もアリだろうって、先入観を持っていた自分を反省しました。

青年期を演じているのは、ちょっとフィギュアスケートの高橋大輔さんに似ている役者さんです。まぁまぁカッコいい。
オーディションの結果発表シーンで実際の映像に変わり、ご本人登場となるんですが、このご本人が、さらにイケメンなんです。
役者さんより本人の方がカッコいいっていうオチ(?)も最高でした。

※理髪店のシーンで、店内に貼られているポスターは武田真治さんそっくりで2度見しちゃいました。
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