ある日売れっ子ロックスターのもとに彼のグルーピーが産んだ息子がやってきて、そのグルーピー（＝母親）が亡くなった為引き取ることになるヒューマンドラマ。原案にはローリング・ストーンズのミック・ジャガーも参加（！）

だらしないライフスタイルの父親と、陸軍士官学校に通う生真面目な息子は当然の如くウマが合わず息子に至っては父親の音楽に対し「無責任な音楽だ」と吐き捨てる状態。自分のことは棚に上げあれこれ口うるさい父親に息子は反発、衝突が続くも子持ちのツアーマネージャーの女性にたしなめられ父親は自分自身を見つめ直し、息子との距離を少しずつ縮めていく・・というほぼ想像通りのベタな流れ。

ベタはベタでも徹底してれば良く、終盤はタイトルやパッケージのキャッチコピーからすると上手く思いを伝えられない父親が息子の為だけに曲を書きライブの最後に熱唱、それを聴いた息子は感動する・・的展開を想像していたのですが荒野で火を囲み母親について語り合い交流・・という展開は悪くはないものの物足りなさが（一応エンドロールでは歌ってますが）。

ただ全編を彩るブルース・スプリングスティーンから暑苦しさを少し抜いたようなサックス奏者のトム・スコットや「ジーザス・クライスト・スーパースター」のデッド・ニーリー（彼はボーカルも担当）らが手掛ける曲はなかなかのクオリティで、ミックも携わったからかストーンズ関連でも知られるメリー・クレイトンやビリー・プレストン(「You Are So Beautiful」という大ヒット曲も有り）もそれぞれバッグボーカルやバックバンドで出演と洋楽好きならなかなか楽しめる内容になっています。

• #ジャケ写登録ありがとうございました