豚

ヴァーサス・ゾンビ 時空を越えた生きる屍の豚のレビュー・感想・評価

2.0
ゾンビだらけの町で生存者たちが言い争いしたりしなかったりするゾンビコメディ。
しょっぱなからついていけなくて「何だこれ?」と思いながらも、ゴア表現たっぷりの絵面はそこそこに満足。
どうも「ギリシャ・ゾンビ」という作品が前作にあたるらしく、これは続編らしい。
そうならそうと邦題も何とかしてくれよ……続編と知らずに観たトラップに久しぶりに引っかかったよ(前回は「パーフェクト・トラップ」)。
ただ細かい繋がりはないので観ても観なくてもいいらしいけど……。

ゾンビの数が凄く半端なうえにメイクもしょぼいので、そこは残念。
ただ血糊の量は凄まじく、演者が返り血を浴びまくるので、むしろゾンビより生存者のほうがビジュアルインパクトがある。
中盤でゲリラっぽいやつらに狙撃されて、そっからよくある人間vs人間になるのかと思ったら、ゲリラの出番はほぼそこだけ。
結局何が描きたかったのか不明で笑ってしまった。

とにかくわけが分からない描写が多く、今起きている状況について説明がほぼなし。
大枠のストーリーはあるものの、それ以外の謎描写についてさっぱり触れてくんないうえに展開が唐突すぎて、終始「今何してるんだっけ?」となってしまった。
完全に折れたはずの首を何事もなくゴキッと元に戻したり、銃弾と一緒に走ったり、あまりの荒唐無稽さが逆に笑えるシーンも多く、この突き抜けたバカっぷりは結構好きかも。
オチも「そんなのありかよ……」と思わず頭を抱えてしまった。

ほんとに意味が分からないのだけれど、ゾンビ好き、バカ映画好きにはなかなかオススメです。
あんまり語る内容がないのでレビューし甲斐もないですが、場面単位では結構人に伝えたくなる面白さを持っています。

たぶん観ても意味はないと思うけど、とりあえず前作も観てみるか……。
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