マッシュroom

ワイルド・ボーイのマッシュroomのネタバレレビュー・内容・結末

ワイルド・ボーイ(1989年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

砂埃が舞う寂れた田舎町を牛耳る犯罪者スルー
凶暴な彼に頭のあがらない保安官、報復を恐れ沈黙を守る住民達の中
町医者のベンダーだけは人としての良心を見失わずにいた。
或る日、モーテルの宿泊客を殺害し所持品を奪った手下は
スルーのもとへ強奪品を届けるが奪った車には赤ちゃんの姿が、、
トランスジェンダーの妻パールは始末しようとするスルーを制止し
自分の息子として育てようとするが…



* 高評価の作品なので色んな方のレビュー参考になさってくださいね。





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         ネタバレになるので
  ↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓








高台の鐘を鳴らす妻に向かい
ガキを投げろ!とキャッチボールをせがみ
警官を大砲でドッカーン!ぶっ殺すスルー
トチ狂ったB級映画かと思ってたんだけどちょっと違った。
人格や尊厳もなく
私利私欲を肥やすためだけに兵器として育てられたソニー
生まれて初めて鏡を目にした時の寂し気なつぶらな瞳
怯える子犬のような彼を暴力で追い詰めるような街の人達
赤い風船、赤いスクーター
卑屈な私には徹底した弱者に狙っている感が感じられたけど
それでもソニーが可哀想で観ているのがキツかった。
そう思えるのは彼の演技や表情が素晴らしかったからだと思う、
多感な学生時代に観てたら更に忘れない作品になっていたかも。