アトミ

悪魔のかつら屋のアトミのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔のかつら屋(1966年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

40点

2体のヘッドマネキン(顔はちょっと福笑い的)を並べるスタッフの手。
スタッフがどこかへ行くと、2体のヘッドマネキンが会話を始める。

茶髪カツラ「あなたはココでは新入りね」
ブラウンカツラ「そうだけど?」
茶髪「フフッ。垢抜けてないもの。あっ。悪気はないのよ」
ブラウン「大丈夫よ。あなたと違ってエキサイティングな人生を送ってるから」
茶髪「あら、何がエキサイティング?」
ブラウン「あなたには理解できないわ」
茶髪「私に理解できないと?」
ブラウン「肝が座ってないとあんな体験できないのよ」
茶髪「どんな体験?」
ブラウン「血みどろ殺人よ」

と、スタッフが戻ってきて、ブラウンカツラをクシでとく。
ブラウン「いい気持ち。殺人の快楽には負けるけど」
茶髪「だから怖い顔なのねフフフ」
ブラウン「無知って幸せね。あなた大学行ったことある?」
茶髪「何の関係があるの?」
ブラウン「あなたには理解不能だろうけど私は大学でちゃんとした教育を受けたのよ。そして殺人は全てそこで起こったの。大学で私の人生は狂ったの。つまりこんな姿になった訳」
茶髪「ハハハ。それは見りゃ分かるわ。てか何の学位よ?」
ブラウン「犯罪は善行と同様ね価値を持つ。プリングル夫人が言ってたわ」
茶髪「大学、犯罪、プリングル夫人。あなた変人ね」
ブラウン「サンキュ。大学生活の話を教えてあげるわ。ロドニーはナイフさばきが上手。髪の毛を頭から丸ごと剥がせたの」
茶髪「ハハハ。信じられないわ」

と、スタッフが茶髪のカツラを剥がし(茶髪悲鳴)、ナイフをヘッドマネキンの脳天に刺す。血が吹き出す。

ブラウン「ハハハ。百聞は一見にしかず。プルングル夫人は言ってたわ」

茶髪だった血まみれヘッドマネキンは倒れる。


夜。
カツラ屋。店舗。
「100%人毛カツラ販売中」
「貸部屋アリ」

1人の女性が貸部屋を借りに来店。
プリングル夫人が対応する。
夫人はヒョウの剥製(ナポレオン)を紹介。「美人さんね」とナポレオンに話しかける。
夫人はロドニーを呼び、彼女に貸部屋を案内させると言い、彼女を物置部屋に閉じ込めた。
ロドニーは彼女を襲い、髪の毛をナイフで剥がし、殺害した。
アヒアヒ言いながら髪の毛を剥がすロドニー。
こうしてまた新たな「カツラ」が出店された。


『カツラ屋』
JAZZテーマ曲


大学。
キャシーはドーンの部屋探しに付き合う約束があったため、ボーイフレンドのデイヴとのデートを断った。
女子大生が3人も同時に行方不明になる事件が起こっていたデイヴはキャシーを心配した。

夜。寮。
7件も部屋を見たが今日は決まらなかったドーン。
ルームメイトも寮を出るドーンを心配した。
と、ラジオから流れるミュージックにダンスし始める寝巻きルームメイト達5人(サービスタイム?)。
と、臨時ニュース。
コール警部によると行方不明3人女子大生は殺害された形跡があるとのこと。
女子大生は夜間出歩かないようにと発表された。
キャシーは事件解決まで寮にいたほうがいいと忠告したが、ドーンの気持ちは変わらない&楽観的だった。

翌日。
キャシーはデイヴに「事件の事を調べよう」と持ちかけた。
が、デイヴは「危険だからダメだ」と制止。
キャシーは「用務員のスペンソンが怪しい!」と探偵気取り。
呆れたデイヴはきゃに「釘を刺し」て講義に行ってしまう。

が、キャシーはスペンソンを尾行。
スペンソンは紙袋を抱え、周りをキョロキョロしながら自宅へ。
裏庭に穴を掘り、紙袋の中から何かを取り出し、埋め、去った。
キャシーは土を掘り返し、出てきた「大きな骨」を見てスクリーム!
その声を聞いて現れたスペンソン。
キャシーは「人殺しー!助けてー!」と叫ぶ。
と、ご近所さんが通報し、警官到着。
スペンソン曰く、骨は愛犬フィービーの誕生日のため、毎年大学の食堂から骨をもらっていた「プレゼント」だった。
と、警官はキャシーの名前を聞いて以前、大学のロッカーに死体があると通報してきた娘で結局ペットのスカンクだったというお騒がせ事件を思い出し、厳重注意。
スペンソンに謝らせた。

カツラ屋。
来店したマダムが「ダークブラウンのカツラ」を探していたが、在庫がなかったためプリングルは「直ぐに仕入れます」と約束した。

女子寮。
キャシーは「スペンソン事件」の話をルームメイトにしたが、皆「キャシーがやり過ぎ」だとちょっとバカにする。キャシーは「もう助けてあげない」と拗ねてしまう。

その頃。
茶髪カツラを取って、シャワーを浴びるナンシー。
ネグリジェを着て、また茶髪カツラを装着し、部屋へ。
と、ルームメイト達はナンシーの茶髪カツラに興味津々。
ナンシー「お婆さんと息子がやってるカツラ屋で買ったのよ」
ドーンはカツラ屋の住所を聞き、部屋探しに出かけた。

カツラ屋。
ロドニーは「リパンゼルと金髪」のお話を「今」聞きたい!とダダをこねる。
プリングルは「聞き分け無い子はお仕置しますよ!」と叱り、ロドニーは謝る。
プリングルはご褒美に電動ナイフをプレゼントし、お話を始めた。

ドライブインシアター。
ポテトチップスを貪り食うテレンス。
そのテレンスに「愛してる」と囁く恋人。
そんなラブストーリーを観ながらキャシーにキスを迫るデイヴ。キャシーは「ドーンに見られる!」と拒む。が、「見られてない」と言われてキスを許す。
が、周りの車にいる人物像が気になったり、もし殺人犯が潜んでいたらとかの方がイチャイチャより気になる。
と、後部座席でイチャイチャしてたドーンと恋人が「静かにしろよ」と注意する。
探偵ごっこばっかのキャシーにデイヴは「映画も終わったしもう帰るぞ」とちょっとご立腹。車を走らせる。

カツラ屋。
貸部屋を見に来たドーン(ヘアはダークブラウン)。
プリングル夫人は「パーフェクト!ピッタリの部屋があるわ」と店に入れる。
ドーンは「ナンシーから聞いた店ね」とココがあのカツラ屋だと気づく。
そして物置部屋に押し込められ、ドーンはロドニーに電動ナイフで首を切られ、殺害される。


海。
浜辺でギター演奏。ダンシング大学生達。
キャシーとイチャイチャデイヴ。
キャシーは昨日も帰って来ないドーンを心配。また始まった探偵ごっこに不機嫌になるデイヴ。
そんな冷たいデイヴにブチ切れてキャシーは帰ってしまう。

カツラ屋。
髪を売りにきた若い女性。
ロドニーにナタで腹を切り裂かれ殺害される。腹から内蔵を引っ張り出す。

夜。
カーレース場(暗くて見えにくい)。
デイヴはキャシーに電話してみる。
が、キャシーは留守だった。行先はルームメイトと知らなかった。
と、シャワーから上がったルームメイトの1人が「キャシーならドーンのメモ(行方不明になる前の置き手紙)見て迎えに行った」と聞く。
ルームメイトは警察にTEL。

キャシーはドーンが部屋を探しに行った住所にいた。そこはカツラ屋。
ベルを鳴らし、ドーンの事をプリングル夫人に尋ねた。
プリングル夫人は「知らない」と返答。
が、「ああ思い出した。カツラを買いに来たわ」と返答。
腑に落ちないキャシーだったが、ココはナンシーが言ってたカツラ屋だと気づき「メモを間違えた」と考え、店を出た。

プリングルはナポレオンに「問題発生よ。でも関わらなきゃ大丈夫」だと話しかける。

腑に落ちないキャシー。
ドーンはカツラを買ってどこへ?部屋を見に行くとなんでメモを残した?おかしい。
キャシーはこっそりカツラ屋に侵入。
が、物置部屋でプリングル夫人に見つかってしまい、閉じ込められる。
と、ダークブラウンのカツラを見つけ、気づく。
と、ナタを持ったロドニーが現れる。大ピンチキャシー。

と、パトカーのサイレン。
デイヴ、刑事、警官がカツラ屋にやってきた。
店を開けるプリングル夫人はとぼける。
警官は「また大学生のイタズラ」かと考え始める。
と、大きな物音が!(物置部屋の中でキャシーが必死に抵抗している音)
デイヴは物音がした部屋(物置部屋)の前へ。
プリングル夫人は「下宿人が絵を飾るのに金槌を叩いてる」ととぼける。
刑事は「勝手には入れない」とデイヴを制止するが、デイヴは半ば強引に中へ。

と、カツラを止める大針を目に刺され苦しむロドニー。
キャシーは無事に保護された。
刑事はプリングル親子はこの先精神病棟で暮らす事になるだろうと語り、署に戻って行った。

翌日。
2人の大学生。
閉店したカツラ屋を見て残念に思う。
表にはレオナルドの剥製がコチラを威嚇しているようだった。






というお話。
ちょっと単純過ぎるかな。
どうでもいいシーンも多いし、尺を取りすぎ。
オープニングなんて特に。
でも髪を剥ぐシーンとかは頑張ってる。
アトミ

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