経年変化

スウィーティーの経年変化のレビュー・感想・評価

スウィーティー(1989年製作の映画)
4.6
爛れた共同生活、歪曲した底無しの愛情が誘発する必然の顛末。あらゆるコントラストが散見される姉妹が辿り着く悲劇は、片や通過点、片や終着点。それでも尚思い出されるのはあの頃の日々。被写体の内面に肉薄するカメラの距離感はサスペンス性すら孕んでいてすごく好みだし、血まみれの唇に息を吹き込もうとする妹の感情の高まりに完全に打ちのめされてしまった