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モンソーのパン屋の女の子のJeffreyのレビュー・感想・評価

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)
3.0
「モンソーのパン屋の女の子」

本作はエリック・ロメールによって書かれ監督された1962年の短編映画で、この映画は2本の短編映画と4本の長編映画で構成されたロメールの6つのモラルテイルズの最初のもので、このたび国内でBDが発売され初鑑賞したがよかった。さて物語は2人の女性の間で運命的な愛を知る男と言うテーマが変奏される。第一作。学生の私は、街の通りで見かけた魅力的な女性シルヴィを追う。彼女の住むあたりを歩くうち、近くのパン屋に入った私は、そこで働く女の子のジャクリーヌに声をかける…と簡単に説明するとこんな感じで、香くん物語と言う言い方は、18世紀フランス語文芸の伝統を踏まえている。ロメールの用法では、形容詞(モラル)の後には(教訓となる)の意味に加え(心の)と言う意味、名詞(コント)の後には非日常的な(冒険)の意味に加え、日常の(逸話)と言う意味の含みがもたらされている。つまりコントモラルは心の中の話とも解釈できるそうだ。
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