Jeffrey

サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出のJeffreyのレビュー・感想・評価

3.0
‪「サザン・コンフォート」‬

‪冒頭、1973年ルイジアナ州。湿地帯での演習、ジャングルの中、また1人何かにヤられる。銃撃、仲間割れ、軍事行動、疑心暗鬼、凶暴犬、現地民、威嚇射撃。

今、得体の知れない恐怖が彼らを襲う…

本作はW.ヒルの絶頂期に作られたアクションスリラーの怪作で三度鑑賞したが面白い。

ベトナム戦争並みの痛々しい罠を見る限りこの不条理な戦場に駆り出された州兵の死様は正にベト戦への隠喩だろう…

にしてもやはりブアマンの脱出を彷彿とさせる緑の中のサバイバルは圧巻。

この出来心でからかったケイジャン文化に生きる彼らの怒りが州兵を地獄に突き落とす…

いや〜こんな傑作を当時は劇場未公開で終わったとは信じ難い。

恐怖の報酬が40年の封印なら本作は20年の封印という事か…

そもそもヒル作品は日本でムーブメントを起こす程にファンは居たし、

何故にこれだけが雑な扱いをされたんだろうか…謎だ。

物語は熱帯雨林の中で演習していた隊は現地民に威嚇射撃をし、

彼等に次から次へと殺されて行くとシンプルかつコミュニケーション不足による災難をスリラー色を強め、

アクション有りの正にヒル映画の真骨頂と言える作品で、巨大猪が丸焼きにされたり、脳天ブチ抜かれたりグロ描写もあって娯楽としては最高水準である。

これってレンタルされてるか知らないが未見の方はお勧めだよ。

久々に観ても通俗的な雰囲気を持つサザンコンフォートは素晴らしい。‬

普段通りの訓練中。

神出鬼没な現地民の巣に迷い込んだ兵隊が恐怖にもがき苦しむ姿はホラー以上な物がある。舞台は森で異文化に対して恐ろしく無知な男達の物語だ。

W.ヒル作品は兎に角生き延びるをテーマに極限に追い込まれた人間の反応に興味を注いでいて毎度見応えがある。‪

ザ ドライバー、ストリート・オブ・ファイヤー48時間など沢山の名作を世に送り出してきたヒルの脱出映画だ。

役者も素晴らしくP.コヨーテ、F.ウォード等、当時大活躍していた俳優が登場する。ブアマンの脱出もかなり好きで不条理劇を好む人には是非観て欲しい一本だ‬
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