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2001人の狂宴のりのレビュー・感想・評価

2001人の狂宴(2005年製作の映画)
1.3
愉快な狂人と殺戮の嵐というコントラストが恐怖を煽る、と誰しもが期待していたが、お粗末な殺戮描写、マネキンにしか見えない生首、安っぽさを隠しえない描写に思わず失笑の嵐。殺害方法も雑であり、南北戦争の恨みを晴らす目的ではなく、観客にグロさを提供するものに堕している。だから、終始、「これ、いる?」という疑問符がついてまわる。これでは、愉快さが強調されてしまい、残酷さが浮いてしまう。どこかフワフワとした映画になっており、喩えるなら、背景が真っ黄色な絵の真ん中に緑色を塗りたくるような、「ドミソ」ではなく「ドレファ」みたいな不協和音が奏でられているというか、とにかく違和感を感じた。キャラクターや設定が面白いので、少し残念。キャラは『悪魔のいけにえ』をリスペクトしているのではないかと邪推する。

イーライ・ロスの監督作品かと思いきや、違うのか??『ホステル』『グリーンインフェルノ』と良作続きだったので、残念だが、、?構図はいつもの<異国に行った青年が理不尽に殺される>というもの。
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