事前の情報では主演がドニー・イェンであり、監督がユエン・ウーピンという豪華な布陣ということだけ。
だがこの組み合わせはやはり至高のアクションを生み出すのである。
事件に巻き込まれた一般人の男が、警察にマフィアにそれぞれ疑われ何とか無実を晴らそうとする物語。
途中までその一般人であるマイケル・ウォンが主役かと思っていたが、時間の配分的にはドニーと五分五分といったところ。
物語はよくあるタイプだがアクションのキレは格段に鋭い。
女性刑事のシンシア・カーンはミシェル・ヨーを彷彿とさせる車上アクションをこなすし、マイケル・ウォンも中々の組手。
だがドニーに関しては次元が違うというか、正拳にしても蹴りにしても速さが段違いであり、他の出演者と比べても明らかに違う。
ドニー・イェンのアクションを堪能できる掘り出し物の逸品である。