アオヤギケンジ

ピーチガールのアオヤギケンジのレビュー・感想・評価

ピーチガール(2017年製作の映画)
4.1
山本美月を2人の男が取り合って、そこに永野芽郁がちょいちょい絡んでくる映画。こんな映画なのに長文になってしまいましたことをお詫びいたします。
見識のある方であれば開始10分、いや5分とかからずにこの映画がマジでやばい映画だと思うはずです。適当にやったんじゃないかと思うカメラアングル、これ以上ないほどダサいタイミングでかかる、これまたダサい選曲(流れる曲がダサいのではなく、曲のチョイスがダサいのです)、糞みたいな台詞の数々、それに伴う適当な演技、そして何より女優をかわいくもきれいにも撮れていないという腕の鈍さ! 何をしてるんだ! と大声あげて帰りたくなります。
ただこの文句はラブコメ映画としての今作への文句です。映画をどう観るかという見方の問題なのですが、もしこの映画を盛大な茶番であるものとして観れば、間違いなく今年一番笑った映画です。ずっと「っぽい」だけの糞みたいなシーンが続くのですが、それを続けることによって生まれる茶番感! もうこの映画の関係者全員が恋愛映画バカにしながら撮ってんじゃないの? と思えるぐらいです。
難しいのは普通のわかりやすい笑い(ちなみにそれらはまったく面白くありません。まったく)があるところで、それが茶番感を少しボカしてしまっているなぁと、残念でなりませんでした。
この茶番感に関してはあそことかあそことか具体例を挙げて書きたいですが、ネタバレになるので控えます。みんなで酒飲んでツッコミながら観たいので、発生可能上映をぜひ希望します。もう本当に、どう考えたっておかしい箇所いっぱいあるから。
ララランドなんか比にならないくらいのバカ映画でした。