のすけ

悪魔のゴミゴミモンスターののすけのレビュー・感想・評価

悪魔のゴミゴミモンスター(1978年製作の映画)
2.1
1978年作『悪魔のゴミゴミモンスター』。中々マニアックなタイトルで興味を惹かせてくる。

この作品、アメリカのミルピタスという町にゴミ箱を盗む巨大ハエ怪獣が現れるという物語だが、実在するミルピタスという町が舞台になっており、この町の高校の美術教師が、ある生徒が描いた架空の怪獣ポスターを絶賛しこれを元に映画を作ろうということになったらしい。
なので監督や俳優も皆さん学校の人と町の人々で構成されているらしい。警察や消防なども本物なのである意味リアル。ヒロインは市長の娘。
ということで全員ど素人!町起こし目的に町全体の協力の元作られたよう。
そんな作品が今の時代に日本でDVD化されているというのも奇跡的ですね‥

そんな作品ですが、なんと未来のスーパークリエイターが参加していたよう。
特殊効果と音響効果を担当した町の衆であるベン・バート。この作品を見る限り間違いなく特殊効果の才能は無かったようだが、その後音響効果で才能を発揮し、なんとアカデミー賞4回受賞している(「スター・ウォーズ全シリーズ」「ET」「レイダース失われたアーク」「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」)こんなゴミゴミ映画を経て誰もが知っている有名作で4 度もアカデミー賞を受賞するとは観ていて感慨深い。

・ハエ怪獣ドデカイ。
・ハエ怪獣違うシーンだと人間くらいの大きさしかない。
・とにかく終始画面が暗すぎて何がなんだか分からない
・『キングコング』のオマージュ的なシーンあり。
・120分の完全版があるらしい。
・原題は「ミルピタスモンスター」。町をあげて作り上げた作品が、遠く離れた日本の地で「悪魔のゴミゴミモンスター」に変化!