たむランボー怒りの脱出

人間ピラミッドのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

人間ピラミッド(1961年製作の映画)
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良い。

ジャン・ルーシュがいなかったらエリック・ロメールの傑作群は生まれなかったのではないか。

現実から虚構が生まれ、その虚構から新たな現実が生まれる。
この映画では、もはや現実と虚構という境目自体が存在しない。
あるのは映画=現実だけ。
まさしくシネマ・ヴェリテ。

ジャン・ルーシュの特集を日本でやってほしい。
日本語字幕で観られるのはこれと『パリところどころ』の中の「北駅」だけなので。おそらく。
カイエ・デュ・シネマ特集とかでやってくれへんかな。切実に。