たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価

たむランボー怒りの脱出

たむランボー怒りの脱出

罪と罰(1983年製作の映画)

3.5

人間が路面電車に轢かれる映像が見れるのはカウリスマキだけ!という感じがするが映画表現の広い世界をもっと見ていけば全然そんなことはないんだとは思うがそのくらいこの展開がよくあるイメージ。なんせデビュー作>>続きを読む

ほんとにあった!呪いのビデオ39(2010年製作の映画)

4.0

最後の見た人を呪い殺すビデオが怖すぎる…!押し入れを写しただけの映像の段階でまず怖かった(単に何かを写しただけで怖いのは『リング』の井戸とかもそうだが)けど、その後の人の足のような何かが見え始め、それ>>続きを読む

封印映像 呪われた森(2009年製作の映画)

1.5

最初の鏡のやつが一番いいかなあ。あとはちょっと雑で長く思える。四つん這い女が出る!ということで引っ張っておきながら結局四つん這いが部屋の中なのは驚きに欠けるし。「壊死ですか…」で終わるのは凄かった。

ヒトコワ3-ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

3.0

「赤い服の女の子」以外は全部ビミョーだったがこのエピソードだけは怖すぎる。何かこういう手口ありそうでヒンヤリする。国道沿いとか微妙に田舎なのもリアル。そもそもこれを特別「怖すぎる」と思うのは、これと似>>続きを読む

ヒトコワ2 -ほんとに怖いのは人間-(2013年製作の映画)

3.5

例外もあるが基本的には「おまえもかい!」というテーマでまとまってる。しかしこれはラストで落とすための意外性ゆえにこれまで集中して見ていたストーリーからズレた点に着地してしまった感が否めなくてちょっとし>>続きを読む

ヒトコワ -ほんとに怖いのは人間-(2012年製作の映画)

4.0

落ちてた携帯を拾ってかかってきた電話に出て文句を言いながらもそいつに言われるがまま指定されたアパートに行き出てきたおばさんに電話を渡し「あんたの息子からだけど」みたいなことを平然と言う人物の行動力のグ>>続きを読む

猛獣大脱走(1983年製作の映画)

4.0

再見。動物たちが大都市の人間を食い殺す!ほんまそれだけの話。話すらもないといえる。終わり方の投げやり感。素晴らしい。チーターや象がショーウィンドウの前でのそのそと歩いてる映像のインパクト!中々のもの。>>続きを読む

イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

座って会話してるシーンとかはまあまあビローンとしてるけど銃撃戦になると途端にバキバキになる!離婚寸前の妻との会話シーンがダルいなあと思って筋トレしながら見てたら突然チンピラが家に侵入しあっという間に妻>>続きを読む

26世紀青年(2006年製作の映画)

3.5

馬鹿すぎる500年後の世界。水がすべてゲータレードになってたり映画からストーリーが消えてケツの映像が延々と続くだけの作品がアカデミー賞取ったりしてる。スターバックスがピンサロになった経緯を知りたい。で>>続きを読む

縮みゆく人間(1957年製作の映画)

3.5

縮んでしまった男が普通サイズの妻と同一画面におさまったときに感じるこのドキドキする感情は何なのか!ついにマッチ棒よりも小さくなった男が身体全体で一本のマッチを抱えこみやっとのことで床を(走りながら)引>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

1.0

びっくりするくらい退屈だった!!!記憶に残るようなショットが一切なく何を見せたいのか全く分からない相変わらずのズタズタ編集で、延々と流れ続ける音楽でかろうじて連続性を感じるようになってるけど、時々その>>続きを読む

ヒドゥン(1987年製作の映画)

5.0

死ぬほど面白い!!!家で一人で見ててもナチュラルに拍手が出てしまった。侵略系SFだとそれこそ『ボディ・スナッチャー』とかはエイリアン=共産主義というのが典型的なメタファーになってるけど、この映画ではエ>>続きを読む

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)

3.5

笑っちゃうくらいでかい巨像と豆粒みたいな人間を同じ画面におさめたロングショットがシンプルだが確かな迫力をもつ。現代のVFXの主流は現実世界との違和感を減らしていき現実と見分けがつかない映像を目指すべく>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.5

最初の死体発見のシーンにあまりにも驚きがなくヌルッと見せていて心配になった。カメラワークにしても下手ウマなのか単に下手なのか分からない…。驚きがないといえば全体的にそうで、意図的に抑制しているという感>>続きを読む

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

確かにこりゃおもろい!!これだけ色々見せてくれて93分なのも素晴らしい。人間の落下→その死体の上にトラックの落下という二度おいしいサービス精神の塊。

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

4.0

前作より断然面白い。口の聞けない女の子とオランウータンが出会う静かなシーンが良かった。オランウータンの顔にあたる夕陽が良い仕事してる。ナイトシーンが多かった前作と比べて昼の明かりの元で撮影されている場>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.5

正直話に関して持てる興味は前作までで終わってしまってて一応最後まで見てもまあそうなるだろうなという印象しか残さないが、それでもタカ派のチンパンジーが人間たちに戦争を仕掛ける場面は前作のクライマックスを>>続きを読む

猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011年製作の映画)

4.0

ずっと面白い!導入の手際の良さから既に期待値爆上がりだったが最後まで高いテンションを維持し続ける。娯楽映画としてかなりの水準。なぜ今まで見なかったのか。大量の猿がウワーっと押し寄せる画がたくさん見れて>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

初見。確かに感情を揺さぶられたがそれはショックなことが画面で起こってるから生理的な反応に近い。音楽が唯一の拠り所と取れる話の展開なのに結局ダメだったのが可哀想すぎる!最後の方で市原隼人がピアノの椅子の>>続きを読む

札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥(1975年製作の映画)

3.5

アパート二階野ションで始まり電車爆走野ションで終わる芹明香がアナーキーで良い。(室内から外に放尿した場合野ションなのか分からないが)「雄琴のトルコ嬢の9割はペットを飼っている」そうだったのか!当時のソ>>続きを読む

トルコ行進曲 夢の城(1983年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ地元映画。国道161号線の片側一方が田んぼでもう一方がソープランドという異様な光景が広がるのが雄琴のちんちろ村と呼ばれるエリア、らしいけど、そのちろりん村という呼び名はこの映画を見るまで知>>続きを読む

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、男同士のキスは結構救いかもしれない!

アドレナリン(2006年製作の映画)

3.5

ジェイソン・ステイサムがギンギンに勃起しながらメンチを切るという異常行動後、警官から拳銃をパクり白バイを強奪、公道を手放し運転で爆走する……なんだこれは。でも実際はこのいま文章で書いてる程のインパクト>>続きを読む

アレクサンダー大王(1980年製作の映画)

3.0

ほとんどロングショットなので劇場で要再見!眠そうなときはスクワットすることを心がけながら見たので後半ほぼ立ち見。家の中なのに。アレクサンダー大王が癲癇の発作で倒れるところを部下たちは見ないようにする、>>続きを読む

日本暗殺秘録(1969年製作の映画)

2.5

どれか一つのエピソードに重点を置くという構成は分かるけど、その血盟団事件のパートがあまりに間延びしている。実録映画なのだから弛緩しそうな箇所はナレーションで処理しても良かったんじゃないかと思ったり。そ>>続きを読む

甘い罠(2000年製作の映画)

3.5

エンディングのカメラワーク。何かダグラス・サークの映画で屋敷を写したカメラがグイーンと引いていって敷地外に出て門が閉まって終わる映画があった気がする(『風と共に散る』だったか、増村保造の『暖流』がそう>>続きを読む

ヒーローショー(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何だこの映画は………。NSCのネガキャンでしかない。(吉本が作ってるけど)
基本的には常時退屈せず134分もあるとは思えない体感時間だが別に好きではない。
延々どん詰まりの状況が描かれるが関東弁のジャ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.5

アンソニー・マンのような高低差際立つロケーションは良いがこのシーンはそこまでノレず。むしろもはや高低差とかではないバカデカ斜面を滑り降りる(神代辰巳『青春の蹉跌』×10みたいな)場面の方に即物的な興奮>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.0

前半の長回しが圧巻!(Twitterで見て気になってたやつ) 森の斜面を落下する炎上車、木陰から現れる群衆。追う人間と追われる人間をカットを割らずに撮るために追われる者の車をバックで走らせる。ピンポン>>続きを読む

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.0

敵が死んでもなお撃ちまくるロッド・スタイガー。撃ちすぎて死体が地面をスライドしていくのが凄い。アントニー・セント・ジョンという悪役の俳優の贅肉を極限まで削がれたような顔が良い。ロッド・スタイガーとジェ>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

松村北斗が部屋で漕ぐエアロバイクが上白石萌音から贈られた自転車に姿を変え、その後の生活スタイルに変化をもたらす。後にヘルメットは自分で買うというのもさりげなく感動させるものがある。

アワーミュージック(2004年製作の映画)

4.5

再見。街角にいる女性の膝の上で多分普通に眠ってるだけの子供の映像に爆撃の音声が乗せられると、殺された子供のように見えてしまうようになってる。パレスチナの映像を目にする機会が増えた現在見ると尚のことそう>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.5

良い。でもカウリスマキの映画が根本的に理解できないという人はいるだろうと思った(急に何?)。こういう話は普遍的で誰にでもよくわかるものだと考えそうになってしまうけど、これの何が良いのか全く分からない人>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.5

面白いんだがちょっと救いがなくてどうしようもない気持ちに。後半怒涛のシリアルキラー展開が凄い。シャブロル『ヴィオレット・ノジエール』のような。冒頭のマッチ製造工程を淡々と写した場面のちょっと長いなとい>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

「いつも自信家ね?」
「いや 今 初めて自信が出た」
この場面の一連のやり取りが冴え渡ってる。映画の速度にしてもカウリスマキ作品の中で特にキレキレなのではないか 。殴られて落下する看守、進入禁止の標識
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