たむランボー怒りの脱出さんの映画レビュー・感想・評価

たむランボー怒りの脱出

たむランボー怒りの脱出

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.5

老人が倒れることから始まるのが『ブルーベルベット』と同じだが、リンチにしてはほっこりするこの異色作において冒頭だけは『ブルーベルベット』よりも不穏に思えるのは気のせいか。こんな風に撮ったらああもう誰か>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

再見。ローラ・ダーンの口があたしンちの水島さんすぎる。

砂の惑星(1984年製作の映画)

1.5

ずっと誰が何やってるの? 何がどうなったらオーケーなの? 今起こってるのは良いことなの悪いことなの?
一応リンチだから見たけど何日かに分けて見ないと集中力が持たない。

旅と日々(2025年製作の映画)

3.5

前半の大半を占める河合優実の映画内映画が大学で上映され観客も脚本家も微妙な反応をするというのはどういうことなのか。じゃああの数十分見ていたのは何だったのかみたいな気持ちに。こういうのは最後の最後で旅を>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

子供のとき母親からこの映画のあらすじ聞かされたからなのかリンチ好きなのに長らく放置してたけどやっと見た。母親もだいぶ昔に見たはずなのに聞いてた話の通りの映画だった。何でこんなに悲しい終わり方にしたんだ>>続きを読む

白 THE WHITE(1999年製作の映画)

3.5

地方の旅館で夜やることなくて布団に入りながらじーっとテレビを眺める時間が三回くらい出てきてそれが全部良い。過酷な自転車移動との対比もあって。これはピンク映画じゃないけどアダルト出身の監督はそういう漫然>>続きを読む

さよならはスローボールで(2024年製作の映画)

3.0

はよ帰れよ!!と何回思ったことか。
見ながら少年野球やってたときのことを思い出して嫌な気持ちに。俺も俺で毎週末嫌だった少年野球の練習を辞めることなく5年間続けたけど達成感とか全くなし。ただただ早く辞め
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古都憂愁 姉いもうと(1967年製作の映画)

3.0

八千草薫が拗ねて庭に飛び出しておイチにっおイチにっ言いながら走り回るシーンが良い。神代映画でショーケンがやりそうなこと。

ビタースイート Bitter Sweet(2004年製作の映画)

3.5

終わり方。踏切閉じて電車が向かってきてブツ切り、直後に真っ赤な画面のクレジットで反射的にビビる。何か良からぬことがあったかのような。電車が去って終わりではなく向かって来て終わるというのも変な感じがする>>続きを読む

愛殺 レストア版(1981年製作の映画)

4.0

何やねんこれ!こんなに『気狂いピエロ』意識していながら一方で全然ゴダールのこと好きでもなさそうな感じもするし。後半でギアかかってからの怒涛の殺人。ドアに挟まった首を見た途端に思い切りダッシュしてバコー>>続きを読む

スーパー・マグナム(1985年製作の映画)

3.5

最近まいばすに具が一切入ってない焼きそば500グラムが300円で売られてるの見たけどそんな映画だ。ただただ味濃くて野菜とか当然なし。

スターレット/チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

4.0

何か昔話みたいな映画だ!!
でもただの昔話がこんなに複雑な感情模様で見たあともグルグル考えてしまうような映画になる訳がない。偶然お宝を手に入れるところが昔話。しかしそこから教訓的なものを引いている。そ
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ターチ・トリップ(1994年製作の映画)

3.0

マジで何の変哲もない地方の道路をまあまあ長いことブラブラするだけの映像がこんなに貴重なものに感じる。寝る前に小学校の通学路を思い出していく時のような心地よい気持ちに。
何でか分からんけどフィルマークス
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あなたがすきです、だいすきです(1994年製作の映画)

3.5

こんな景色にこんな音楽が流れたことは今までなかった。カメラワークも編集も自由すぎるがこれしかないという気もしてくる。終盤のカットバックに何となく山本直樹の漫画を感じたりした。

馬喰一代(1963年製作の映画)

3.5

親のエゴを背負わせない柔軟な三國連太郎の選択に拍手だがラストの派手すぎる見送りの場面でダダ漏れる親の愛情の重さにちょっと時代を感じる。息子が乗る列車を待ち伏せして馬で爆速で併走するところを高速モンター>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

4.0

何度目かの再見。同年に見た『千と千尋の神隠し』との共通点がいくつかあって、子供のための映画で親が子供を顧みなくなるのが子供からすると衝撃的だったんだけど、その関連でもう一つ、親が下品に何かを貪り食う場>>続きを読む

風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

3.5

浅野忠信が基本的に感じ悪い酔っ払いでしかなくて登場人物のうち一人が酔っ払いってだけでこんなに停滞感が出るものなのかと……結構イラついた!こんなやつと旅してたらストレスで不機嫌になるものだがそうはならな>>続きを読む

ファイナル・デッドブラッド(2025年製作の映画)

3.5

死に様を楽しむ系ホラーの中でこのシリーズより『ソウ』の方がポピュラーになってる意味が分からない。こっちの方がはるかに健康的なのに。クソガキ死亡シーンで「フォー!」みたいなライブとかでしか聞かない歓声上>>続きを読む

エディントンへようこそ(2025年製作の映画)

3.0

利害関係がややこしくて中盤から理解が怪しくなってきて終盤はもう訳分かんなくなってた。でも現実って普通単純じゃないからこのくらい複雑なのが本当ということかもしれない。こういう政治の訳分かんなくなる感じを>>続きを読む

メイデン(2022年製作の映画)

3.5

冥界電鉄、メイデン。
あの派手な怪我のシーン、ここの意味だけはちょっと図りかねる。死んだ友達の呪いが始まるのかと邪推しちゃってノイズだった。直接的な描写が浮きすぎている気もする。友人の死の場面の曖昧さ
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

4.0

面白かった!!こんなに全俳優が魅力的な映画もそうそうない。あんだけカリスマ性あったイッセー尾形が敗戦後にめっちゃつまんなくてみすぼらしい無責任爺さんになってるっていう落差の演技が凄い。これの前に昭和天>>続きを読む

ゴッホ 真実の手紙(2010年製作の映画)

-

「僕の唯一の関心は、どうしたら世間の役に立つ身になれるだろうか、何かの目的に適う人に、何か善い事の出来る人になれるだろうか、どうしたらもっと稼いで、一定の題目を深く究める事が出来るだろうか、それだけな>>続きを読む

フルスタリョフ、車を!(1998年製作の映画)

3.0

映画をこれだけ何が何だか分からないように作るのはかえって難しいことだと思うそれを142分間やっている。しかし分からないように分からないように作ってやろうという様ないやらしい魂胆は特に見えない。そして分>>続きを読む

ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

4.5

めーーたくたおもろいやんけ!!
ちゃんと165分ずっしりあるんやけどずっと旨さ続いてた!味がしつこくないのにこってりしてて量も多くて最高。映画というよりバリうまいラーメンに近い。色んなラーメン屋さんで
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黒川の女たち(2025年製作の映画)

4.0

当時の被害者としてインタビューに応じた方で唯一顔を出すことをしなかった女性が、同じ傷を負った仲間の女性が頑張って語り部をしたり、その起きた出来事を伝えた慰霊碑ができたり、保育士をしている孫に出来事を伝>>続きを読む

ビューティフル・ニュー・ベイエリア・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.5

見てる間じゅうマクガフィンという単語が思い出せなくて、えーと〇〇じゃなくて、と、ずっと〇〇が代わりに思い浮かんで離れなかったけど、思い出したら思い出したで今度はその〇〇が何だったのか思い出せなくなって>>続きを読む

オルエットの方へ 4Kレストア版(1971年製作の映画)

4.0

映画というよりも何か存在しない過去の楽しかった夏の記憶を瞼の裏に映写されてるような感覚だ!そして見終わって立ち上がったあとよろけた!ちょっと気持ち悪いと思ってたけどまあまあ画面酔いしてたってことでちゃ>>続きを読む

サターン・ボウリング(2022年製作の映画)

3.5

狩りの趣味を持ってる人たち=ヤバい奴らみたいな認識っていつから描かれるようになったんだろう。少なくとも『サイコ』の時にはもう既にベイツ・モーテルの剥製とかで描かれてた。

主婦マリーがしたこと(1988年製作の映画)

4.0

コメンタリーでシャブロルが「できるだけ簡単に撮るようにした」と言っている通り、いかようにも心理的に深刻なように複雑っぽく撮れそうなものを、あっけらかんとした顔でシンプルに提示している。そしてイザベル・>>続きを読む

バイオレント・ネイチャー(2024年製作の映画)

4.0

スローシネマっぽい手法をスラッシャーに活かしたありそうでなかった意欲作!久々にS・クレイグ・ザラーの作風に出会ったときのような快感を覚えた。終盤というかほとんどエピローグのような位置づけのシーンが思っ>>続きを読む

シナリオ:予告篇の構想(2024年製作の映画)

3.5

小説みたいな映画は無数にあるけど本みたいな映画を作るのはゴダールだけだ。

シナリオ(2024年製作の映画)

3.5

映画を見てまた同じものをもう一回見ると途中から別の映画になってて見終わってまた見るとまた途中から……。

紅の空(2025年製作の映画)

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高校生でここまで設定とか凝れるのすごい。そういう脳みそが一切ないから。

ワンダリング・メモリア(2025年製作の映画)

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映画自体もこの二人で作られてるという事実が何かグッとくる!