たむらまさあきさんの映画レビュー・感想・評価

たむらまさあき

たむらまさあき

★付けてるのは日々の記録、付けてないのは過去に観た映画の記録です。ベストムービーは順不同。
プロフィール画像は小津安二郎『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』より「おどけた父親」です。

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ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

2.5

キース・エマーソンのサントラがダサかっこよくて良い。
あと、変なダンス。みんな何で嫌々踊ってんの。

うなぎ(1997年製作の映画)

4.0

葛藤とかそういった作劇の常套的な手続きを踏まず、冒頭で一気に派手な殺しをやってのけるイマヘイに拍手。

あと、終盤の変なズーム。変でかっこいい。

無能の人(1991年製作の映画)

4.0

つげの原作、こんなに長かったけ。
他の短篇と混ざってるのかな。
それか、つげ漫画の低燃費加減のせいか。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.8

ランティモスは他に『ロブスター』しか観ていないが、こちらの方が不快度が高くたいへん良かった。

問答無用で与えられる「不幸」という現実。
本来、不幸は因果関係とは関係なく偶然訪れるもののはずなのだが、
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ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.2 エーゲ海の女神(2015年製作の映画)

3.0

美少女メインのアニメでゴリゴリのおっさんに活躍させちゃダメだろうが。
本当にそこだけはガッカリした。

どっこい! 人間節-寿・自由労働者の街(1975年製作の映画)

4.0

それにしても働くすがたが一度も写されていないな。観ているあいだは気づかなかったけど。

この登場人物でペキンパーの映画を観たいという気持ちになる。

勝手にしやがれ!! 逆転計画(1996年製作の映画)

4.0

大金を軸に振り回される人々。
人間関係のリアリズムやドラマのリアリズムは一旦括弧に入れ、キャラクターがピタゴラスイッチのごとくリズミカルに運動する、その物理自体を面白く描くこと。

わくわく不倫講座 楽しい不倫のススメ(1995年製作の映画)

4.0

平野勝之が志方まみのことを本気で想っていたのかどうか真偽を確かめたいところではあるが、この映画を楽しむためには無理にでもその真偽を「真」一色に染めて酔わなければいけないのだと思う。

僕はこの映画の平
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やはり黒沢清(特に『勝手にしやがれ!』シリーズ等)はアンゲロプロス的な画面を志向している節があると思う。
それはこの映画の主な舞台が「更地」であることに裏付けられる。

アンゲロプロスの画面の第一印象
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マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

2.5

映画における盲目ってサスペンスとしては常套的な題材なんだが、フルチもとりあえず盲目要素を使ってみるものの使い方が分からないか或いは面倒くさくなって中盤で視力回復させてしまうという行き当たりばったりぶり>>続きを読む

ウーマン・イン・リヴォルト(1971年製作の映画)

1.0

何だこれは。
雰囲気はカサヴェテス×ジョン・ウォーターズ。
でも変に真面目なので反応に困るな。

処女の生血(1974年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

格調高い感じを演出しておきながら、ラストで漫☆画太郎的なやりすぎ残酷描写のオンパレードになる。

ドラキュラ串刺しだけでもお腹いっぱいなのに、関係ない女が出てきてついでに刺さってしまうのとか、サービス
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悪魔のはらわた(1973年製作の映画)

4.1

林のなかで生首ちょん切られるのが衝撃的。
ブレッソンの『湖のランスロ』とタメ張るレベル。

墓地裏の家(1981年製作の映画)

4.0

全シーン、行き当たりばったりって感じなのが最高に良いな。

フルチが評価されているのはやっぱり支離滅裂なところだと思うけど、この支離滅裂は良い支離滅裂。

コウモリが襲うシーン、階段から引きずりおろさ
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

TVモニターという中途半端な没入感で観たので悪酔いしてしまった。

思ったよりも『AKIRA』で笑ってしまった。

奇跡の海(1996年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

善人の映画。善人であることについて。
善人は反省しない。自分の行動について疑問を持たずに真っ直ぐであり続ける。
それゆえに善人は人を苦しめるし、壊れやすい。

この映画においては登場人物の全員が善人で
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バッド・バイオロジー 狂ったヤツラども(2008年製作の映画)

4.0

吹替で観るとバカバカしさが増して良い。
開巻一発目の台詞が「あたしにはクリトリスが7つある」という他を寄せ付けない身も蓋もなさ。

全シーンが出オチと言っても過言ではないが、それはそれでスゴいことでも
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人喰族(1984年製作の映画)

4.0

ルチオ・フルチの映画で聴いたことのある音楽が使い回されていたな。多分。

ちんちん切られても生き延びた男が大健闘ののちに一番派手に殺される。
普通、ちんちん切られた男は即死するのが定番の流れなのだが、
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.7

シャルロット・ゲンズブールがデフォーの頭どついてから格段に面白くなった。

スペースインベーダー(1986年製作の映画)

3.3

中原昌也が『ソドムの映画市』のなかでトビー・フーパー作品の「ディスコ性」を指摘していたけど、この映画の宇宙船が本当にディスコっぽくて笑ってしまった。

愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

問題のシーン。
一見穏やかに昔語りをするジャン=ルイ・トランティニャンが言葉を紡ぐさいの、隠しきれない必死さに危ういものを感じ取った観客は多いのではないか。

新デモンズ(1990年製作の映画)

2.0

驚異的なまでの脈絡の無さ。

正直、脈絡の無さという共通点で言えば後期ゴダールと大差ないと思うんだが、フルチが完全に無視されてゴダールが評価されているのが映画界の不条理。

でもゴダールと比べるまでも
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

5.0

「Burning Down the House」における最高の盛り上がりの最中、ふと冒頭のラジカセ一台を思い返す。

エロスは甘き香り(1973年製作の映画)

4.0

樋口康雄の音楽が超かっこいい。

外の犬小屋燃えてるのに知らんぷりとか、ヒモが土産に豚の頭(血まみれ)持って帰ってくるのとか、頭のおかしいシーンが多い。

ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972年製作の映画)

3.1

マックイーン主演にもかかわらずこんなに地味で良いのかというくらい地味なのだが、ペキンパーのモンタージュがその地味さと拮抗していて、結果として異様な映画になっている。

マックイーンの脳裡をよぎる映像が
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白いリボン(2009年製作の映画)

4.0

多分、この村のなかでは身の毛もよだつようなことが起こっているはずなのだが、それを確信に導く決定的な光景だけは映画の中に無い。その巧妙さ。

「疑いが確信に変わった」という文言はよく目にするが、それは結
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スケバンマフィア 肉刑(リンチ)(1980年製作の映画)

3.7

池田敏春のデビュー作。

ジェットコースターのレール上(しかもトンネル内)で強姦するというシーンがあって、その見た目の異様さだけでもこの映画を傑作に分類する理由として十分過ぎるくらい。
しかも、トンネ
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私生活のない女(1984年製作の映画)

3.0

ズラウスキーの映画を観ていて思い浮かべるのはどうしてか神代辰己の作風について。
ズラウスキーってどこか神代の映画を限りなく躁のテンションにした感じしませんか。

人物が特に意味もなく動き回る演出を取っ
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ズームイン 暴行団地(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

昨年の映画納めはこれでした。

ロマンポルノでいかにジャーロをやるか。
シナリオの桂千穂はこの映画以前に『HOUSE』や『女王蜂』といった、日本人離れした恐怖・怪奇表現をやっている確信犯だが、この『ズ
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セックスハンター 性狩人(1980年製作の映画)

3.7

『死霊の罠』が傑作過ぎたので、その勢いでもう一本観た池田敏春作品。

ロマンポルノの映画を純粋に「エロ」そのものの良さ、いかにエロいかという基準で評価したことは僕自身案外無かった気がする。
しかしこの
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死霊の罠(1988年製作の映画)

4.7

池田敏春ってやっぱり凄い作家なのだと今頃になって気付く。
『天使のはらわた 赤い淫画』『人魚伝説』と、これまでに観たのはいずれも大傑作であるが、この『死霊の罠』も言わずもがな。

ジョン・カーペンター
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