kazマックスグローバーレッド

戦場からの脱出のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

戦場からの脱出(2006年製作の映画)
3.8
クリスチャンベイルが『太陽の帝国』以来の戦時中捕虜生活。少年時代に戦闘機を見て飛行機乗りに憧れるあの子が、そのまま大人になったら『戦場からの脱出』になっちゃった。ダークナイトでも捕虜生活してたけど…

『バイス』を最後に激痩せ激太り演技にドクターストップがかかったので、この映画の捕虜生活で痩せゆくベイルは必見です。

ジャングルで欧米人の受難劇、小人の看守も出てきて『アギーレ神の怒り』『フィツカラルド』『小人の晩餐』とヴェルナーヘルツォーク監督原点に戻ったような作品。

ドゥエイン役のスティーブザーンは『猿の惑星:聖戦記』のバッドエイプのモーションキャプチャーやってた人で、ユージーン役は『プライベートライアン』ヘタレのアパム通訳兵ことジェレミーデイビス。

第二次大戦でアメリカに負けたドイツ人監督がベトナム戦争で負けたドイツ系アメリカ人を描くって何か奥深いです。

因みに『戦場からの脱出』を編集していた時期に監督が自宅付近で事故って横転した車を発見。運転手を見たらなんとホアキンフェニックス。監督はホアキンを車から助け出してそのまま去って行ったそうです。

映画ではジャングルからバットマン(ベイル)を脱出させて、現実ではジョーカー(ホアキン)を車から脱出させるDCの救世主ベルナーヘルツォーク監督!