のり

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣ののりのレビュー・感想・評価

4.4
ポール・ヴァーホーヴェン監督初期の傑作。
領主に捨てられた傭兵たちの復讐劇。

本作では領主側と傭兵側どちらの視点で鑑賞すればいいか分からないところが面白い。ルドガー・ハウワー演じる傭兵たちのリーダー、マーティンが主人公なのだが、彼らは輪姦、略奪、惨殺と残虐の限りを尽くす。一方で領主の息子スティーヴンは傭兵たちに攫われた恋人を助けに行く。
時代背景を踏まえれば、領主側と傭兵側どちらも正義とも悪ともいえない故に物語がどう転ぶのか全く予測がつかなかった。ハッピーエンドともバッドエンドとも取れる演出が上手い。

リアリティを出すために、エログロを徹底していたが、もう思いっきりやっていたので逆に好感が持てた。
史劇ながら話は間延びしないので、夢中になって見れたし予想外の面白さだった。
のり

のり