青山

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣の青山のレビュー・感想・評価

4.0

中世ヨーロッパ的なところを舞台に、領主家と捨てられた傭兵軍団との戦いを描いたスペクタクル的なやーつ。


ヴァーホーヴェン先生のハリウッドデビュー作らしいですが、嘘やろってくらい酷いです(いい意味で)。

とにかく、登場人物がみんな欲望に忠実!
領主側の王子さんも、お姫さんも、傭兵さんたちも、みんなみんな酷いんだけど、でもギラギラとした彼らの生命力にはちょっと憧れてもしまいます。
今なんか、倫理観が発達しすぎてもう倫理vs倫理のバトルみたいな感じになってますので、それはまぁ良いことなのかもしれないけど、たまにはこういう原始的な人間ドラマを見たくなったりもしますよね。

しかし姫様がもう魅力的すぎますよね。
元からちょっと頭おかしいところがあるのは否めないけど、レイプされながらも生き伸びるために腹をくくるとこなんかカッコいいです。見た目はめちゃタイプなんだけど、なんかもはや全然エロい目で見れなかったわ。尊敬の念しかない。こんな性差別的なこと言うと怒られるけど(よくそれで怒られるんです)女って強いよね。

その点、ルトガーハウアーさんはもうダメっすね。途中まではそりゃワイルドな色気にかっけえと思ってたけど、最後の方のあの言い草はなんなんですか!あれじゃ100年の恋も醒めるよ!まぁくそイケメンではあったけども!

て感じで全体になんか感情がやばすぎてわたしにはどういう気持ちで観たらいいのかわからんくらいだったけど、めちゃくちゃ引き込まれましたね。クライマックスの犬の肉のくだりとか面白すぎるし、尖ってるくせにちゃんとエンタメとして仕上げるヴァーホーヴェン先生好きです。あと、邦題くそだせえな。
青山

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