脳みそ映画記録

クライヴ・バーカー ヘルゾンビの脳みそ映画記録のレビュー・感想・評価

2.0
゛目覚めたとき最初に見るのが、俺の顔であってほしい。゛

邦題でクライヴ・パーカーがゾンビ映画を撮ったのかと思いました。蓋を開けてみるとゾンビなど出てきません。
原題は伝染、天災、天罰などの意味があるそうです。内容としては過去10年間、昏睡状態だった世界中の子供たちが、突如覚醒し、大人たちに襲いかかるというものです。先程まで寝ていた子供たちが振り向いたら一斉に立ち上がっていたシーンは、なかなかインパクト大でした。

なぜ、10年も眠っていたのか?なぜ襲ってくるのか?などの疑問の明確な回答は語られません。
観るものの解釈は十人十色でしょう。『怒りの葡萄』がキーポイントでありそうですが、読んでいないのでラストシーンが何を言いたかったのかよくわかりませんでした。
ただ、原題から察するに横暴な人類に10年の猶予を与えたが、今だ争いは絶えない。そこで、新世界創造のために、人知を越えた能力を子供たちに授け、彼らを使い天罰若しくは救いを人類に与えたという話ではないでしょうか?