KingKazukiManji

リトルトウキョー殺人課/リトルトーキョー殺人課のKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

4.0
辛辣な前評判を聞いていたのだが、ドルフ・ラングレンの日本語は大したもので、聞き取れないシーンはなく、中々に上手であった。そして、79分と映画としてはかなり短く、マーク・L・レスターらしく過剰で楽しい演出を提供していて、エンタメとして、とても面白く仕上がっていた。

ドルフ・ラングレンとブランドン・リーの相性はよく、2人のやりとも心地よいものだった。アクションは、ドルフ・ラングレンの動きが鈍いので安っぽく感じられたが、ブランドン・リーのキレのある動きでいい感じにカバー出来ていたと思う。本作を観て改めて、まだまだ伸び代があったブランドン・リーの早逝が惜しまれた。

ただ残念ながら、如何せん当時のドルフ・ラングレンが若すぎたのと、顔立ちが幼すぎたのも相まって、とてもベテラン刑事という域には達せていなく、ベテラン刑事と新米刑事のバディものには見えなかったのが難点であった。さらに、ドルフ・ラングレンが日本語を話す声が割と高めなのもあって、イマイチ貫禄が出なかった。

トンデモ日本文化が出てくるが、海外ではわりと有り得そうなところが、下手にリアリティがあって怖い。映画でやっているということは、実際どこかで前例はあるんだろうなと感じ、少し恐ろしくもあった。しかも、こういう時の男尊女卑ってのがまた下手にリアリティがあって気持ち悪い。
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