ファスビンダーの戯曲による4幕構成で、家から1歩も外に出ない室内劇、前半は二人の男が与えられた役割を演じているかのような舞台調なのだが、会話シーンは切り返しが中心で映画であろうとしてる感もある。
青年が拳銃自殺の素振りを見せてからベッドに倒れこむカットに繋ぐモンタージュあたりを契機に、裸の男女の会話シーンのジャンプカットなど、段々と映画的に振り切るのかと思いきや…
ついに部屋を飛び出すかというところで立ちはだかるベルナール・ジロドー。
再び舞台に引き戻されての真正面ショットでの素晴らしいダンスシーンと、断トツで踊りが上手いベルナール・ジロドー。