tristana

ロミー・シュナイダーの 情事のtristanaのレビュー・感想・評価

4.5
ブリアリが?撮る保養地での一時のロマンス。パリの女はよりセックスの機会に恵まれているように見えるが、パリには草むらがないので田舎とはイーブンだ、的なセリフに表れるブリアリの鋭い分析。しかし肝心の中身は度を越した羽目外しもなければメロドラマに振り切るのでもなく、ただただ大人の逢引きと若者のピュアなデートの繰り返し。ウブな仮面を被っているのかブリアリ?と思うほど素敵な場面が続く。ロミーが幸せそうにしているときは過去を引きずる男の回想か、これから悪いことが起こる前兆のどちらかだと思っていたのでやや戸惑いも。別れの挨拶はブルドーザーみたいなコオロギのブローチと、知らない人のフリされてあえての公衆の面前でのキス。グッとくる荷造りのラストを妨害するようなホテルのボーイのチョイス。なんか騙されたようだが普通に良い映画を見させられたような気に。最高にかわいい若者カップルが熱いお茶を飲みに入ったカフェで出てきた持ち手だけステンレスになってるグラスが欲しい、昔のバーミヤンのやつ。同じ店にあるエスカルゴとワインの看板の絵も可愛かった。
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