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下女のspacegomiのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.5
階段の昇降、ベランダを介した隣の部屋への移動の反復で家の構造をいやでも見せつけられるし、一階と二階を介する階段が不吉さの象徴になるのも納得というか。ピアノの音とミシンの音の対比も面白い。イエでの下女と妻の立場が逆転し、二階から妻子を見下ろす下女、窓ガラス越しの視線もキレキレ。ちょーこわい。リビドーやら抑圧やらいろんなものがぐちゃぐちゃに混在していて胃もたれしそう。下女が男に絡みつくシーンとか、裸足のアップひとつで彼女のリビドーを端的に示すのは凄い。
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