下女の作品情報・感想・評価

下女1960年製作の映画)

하녀/THE HOUSEMAID

製作国:

上映時間:108分

4.1

「下女」に投稿された感想・評価

ENDO

ENDOの感想・評価

3.8
台所と階段のショットは禍々しさに満ちている。ろくなことが起こらない。子供の死は暴力的だ。毒(鼠の死にゆく様が恐ろしい)への疑心暗鬼が止まず、全員が殺人の意思を抱く恐怖。

からの……ゆ、夢オチ。
階段を扉越しに映した奥行きのある美しいショットは素晴らしい。逆さになった下女。
T兵衞

T兵衞の感想・評価

4.0
2018年この階段が怖い第1位!
2018年この厭さがすごい第1位!
2018年この煙が妖しい第1位! 
2018年このガキが憎たらしい第1位!
堂々の4部門同時受賞。

《階段に殺される!!映画》

一応あらすじ的には、あるブルジョア一家が雇った家政婦(下女)が、その一家の主人と関係を持つことで次第に一家に波乱が巻き起こるテオレマ型映画。

大林宣彦監督作『HOUSE』ではピアノに人が喰われて殺されるドラッギー極まりないシーンがありましたが、本作では家の中に普通に存在していながら、不意に足を滑らすなどで命を落としかねない階段というものの恐怖、潜在的殺傷性の高さを思い知らされます。本作の階段、恐ろしいことに劇中で少なくとも3人殺してます。

誰にも感情移入出来ない登場人物。とにかく厭な人間しか出てこない。例えばドント・ブリーズはクズと狂人しか出てこず誰に感情移入していいやら困った作品でしたが、クズVS狂人の構図となった場合流石に狂人よりはクズに同情するという形で感情移入出来ました。が、本作は本当に誰にも同情出来ない。これは中々珍しい。ただ、そのおかげで不快感、厭さのオンパレードで良かったです。

オチはちょっと残念な気もするけど、逆に怖いというか『悪い種子』のカーテンコールのような薄気味悪さが良かったです。

とにかく本作、女性が酷い目に遭いまくる内容で『下女』というタイトルの厭さ(言葉自体厭だが)。
男の底抜けなクズさが逆説的フェミニズムに感じなくもないが....。象徴性を感じさせる女性が階段から引き摺り下ろされるようなパケ写のショットに微かな救いがあるのかも知れん。ただ、時代的に単なる女性蔑視という可能性が高い気も。
しかしながら、ラストのあるブッ飛んだ演出によってそれまで描かれた儒教的倫理観を相対化させ茶番劇のように思わせる効果がある気がします。それを狙った..のかも....!?

最初の窓の格子越しに部屋を眺めるショットが栗鼠の籠を思わせるが、籠に入った栗鼠が象徴するものは家族という共同体そのもの?それとも家庭に囚われた女性?
長女が身体障害者だった理由は良くわからん。

正直、韓国映画で最高傑作みたいな位置付けらしいがそこまで完成度が高い作品には思えなかった。むしろカメラワークや演出がカルト映画的で、話運びもなんか変だし....うーんイカれた映画!!(褒めてます)。
atsuman

atsumanの感想・評価

2.0
韓国のわりに見れたけど最後のテレビの前の皆さんみたいなの要らなかった
temmacho

temmachoの感想・評価

4.0
身重の妻のために雇った家政婦(下女)と関係を持ったために家庭が崩壊していく…
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2014年に発表された「韓国映画100選」の映えある第一位に輝いた作品。
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まさにホラー!
登場人物がアップになっただけで何かが起こりそうなゾワゾワ感が溢れます。
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誠実な夫と良妻賢母な妻が破滅していく様…
まだ儒教色が強く男尊女卑も色濃く残る時代背景の不条理さ…
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朝から観るもんじゃありませんな。
日本における七人の侍や東京物語みたく名作として語り継がれる韓国映画だけど、悪くはなかったし好きな人はめっちゃ好きだろうなとも思ったけど、正直自分の好みではなかった。

事の発端となる恋文等音楽教室のシーンとかで脚本がちょっと変だなと思うところもあり、そこは逆に変さが面白かったけれど、演出に関して結構野暮ったいと思えた部分が目立ち、それが自分の苦手な成瀬作品を連想させるものがあったせいか見た後で少ししこりが残ってしまった。

でもピアノの演奏とか劇中で奏でられる音を有効活用したシーンには感心させられたし、階段がビガーザンライフみたいになってるところは単なるオマージュとしてだけでなく俯瞰や仰視の装置として上手く機能していたように思った。

全体としての出来は中々だとは思ったものの、おそらく潜在的に似通った成瀬や逆に意識したと思しきニコラス・レイの作品にあまり好きなものが無いからか、この映画も噂のような名作として見ることができなかった。(むしろ変なカルト映画のように自分には思えた)

あと雨はともかく雷の演出はちょっと過剰で少し笑えてしまった。
リョウ

リョウの感想・評価

4.5
この映画の韓国映画史上最高傑作って言われる所以は、圧倒的なカメラワークにあると思う。ワークって言うかカメラの配置が最高。部屋の配置をここまで主張し、活かして、効いてる映画は他に無いと思う。
階段とか毒とか伏線の張り方があからさまなんだけど、むしろそれが恐怖を煽る。
ラストのカオス感は凄いけど、エンディングは微妙。
いやいや、怖いって!
終わり方も怖いって!
世にも奇妙な物語か!と突っ込みたくなる。

話としてはありがちだし、いつの時代も色恋、色欲が破滅を招くという典型的な展開だが、
怖いのはその方法。
毒殺に子どもにも容赦ない。
女性にも殴る引き摺るしで、時代というのもあるかもだがエグい。
スプラッター観るより、稲川さんの怪談聞くより怖いわ。

映画としてかなり評価は高いのでは。
もうホラー映画です。
No.362[窓の外にはヤツがいる!、階段フェチには堪らない"悪魔の"「テオレマ」] 99点↗

侵入者がブルジョワ家庭を破壊する「テオレマ」タイプのサイコ映画だが、異様にジメジメした空気や(二重の意味で)後味の悪さはサッパリしていたパゾリーニのそれと比べて桁違いに不快。

姉弟が仲睦まじくあやとりをする冒頭から、あやとりの予定調和の秩序とそこからの逸脱という本作品のテーマを提示する。工場で音楽レク教師をする男は妻と二人の子供に恵まれて裕福な暮らしをしている。生徒にラブレターを渡されても上司に告発する杓子定規かつ慎重な男だ。そんな彼は下女を雇入れ、彼女が家庭を少しづつ破壊していく。

ショットがぐわ~んとなるのはバグなのか仕様なのか判別できないが、近代的な自宅のデザインと相まって無機質で不快感を煽る。その他、開けたら人が居たり窓の外にズブ濡れの下女が居たりするシーンは結構お気に入り。
上の階にピアノと下女の部屋、下の階にキッチンや主寝室を配置したギヨンの手腕には感嘆。これによって上下を行き来する"階段"がふたつの世界を繋ぐ橋の役割を果たし、橋から落ちたふたりの子供は亡くなってしまう。階段フェチには堪らない。

また、ヒ素の瓶の使い方も非常に上手い。瓶の在り処を知る者が家の主導権を握ったことになる演出には唸るしかない。最初は家族全員が知っていた在り処が、下女の登場と台頭によって瓶が回収され、妻や娘が取り返そうとする試みも虚しく、男と下女の命を奪うのだ。ブルジョワの主人と下女が心中するってかなりパンチの効いたラストだよね。

だた一つだけ残念なのは、本作品が夢オチであることだ。これによってテンションが下がってしまった感は否めない。"あなたもそうなるかも、アハハ~"より、死んだ下女が階段で伸びてる画の方がラストに相応しいよ。

追記
娘の足が不自由なのってなんか意味あったんだっけ。
朝鮮戦争が大きく影響してるんですかね。ある日ある家族にお手伝いさんがきて、旦那さんとそういう関係になります。そこから恐ろしい事件が起こります。稲妻が家に落ちてこれから起こることを暗示するのですが、それがベタというかなんというか笑ってしまいました。
elie

elieの感想・評価

3.9
リメイクのと全然テイスト違う...
ホラージャンル?
なんじゃこの女 怖すぎる
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グロさなどは皆無なのに
終始嫌悪感に襲われる
生理的に気持ち悪いと感じるキャスティングで
人間の薄気味悪さ全開な作品
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モノクロなので余計に不気味
流れる曲もピアノの音色も
終始不快でした。。
そしてまさかの想定外なオチ(笑)
作品としては確かに傑作なのかも
ジャケットのシーンはそそる...◎
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