下女の作品情報・感想・評価

「下女」に投稿された感想・評価

怖い。『ハウスメイド』はウニに多少なりとも感情移入できたけど、下女には1ミリも同情できない。登場したときから目がいっちゃってる。笑

それにしても旦那さんの不甲斐ないこと。ラスト笑ってる場合じゃないよ。

どうでもいいけど、すごく埃が溜まりそうな壁だった。あとベッドでカレー食べるのやめて。
神

神の感想・評価

4.0
やっとみられた。ヴェーラのチラシ(雨のベランダ?内と外のシーンのとこの)で完全にホラーと思い込んでいたのだけど、結果ホラーで間違っていなかった。いろいろ怖い。

ムービープラス
R

Rの感想・評価

4.4
タイトルのインパクトがいいなー。下女。この文字の並びと音感だけで、この映画のエグみがなんとなしに感じられる。一体どんないやーな気分にさせられるんやろ、と楽しみに見たら、まぁ登場人物のみなさん阿呆ほどメンヘラ🤣 だが、メンヘラの話に入る前に、モテる男はつらい、という話をしなくてはならない。モテる男はつらい、とは、モテる組に属する多くの男性がしばしば経験していることだと思うが、モテない男がその言い回しを聞くと、嫌味のように取ってしまう可能性がある。もし少しでも嫌味に感じるようならば、本作を見ると良い。モテる男の言い分がよくよく分かるであろう。彼らは、日常生活において常に女たちの標的になるため、どこに行っても女がいるところ安心することはできないのである。ましてや、自分のことを好く女が、近場に、二人、三人、百人と増えてくると、到底彼の手に負えるものではなくなる。男とは、女一人でもうまく扱えれば大したものだ。女とは斯様に難しい生き物であるとも言えるし、ただ単に男が阿呆だとも言える。本作の主人公トンシクはモテるうえ妻子持ち。ひとたび妻帯することを決意した男は、ほんの出来心でも、浮気してしまうことを自分に許してはならない。相手が積極的に誘惑してくる場合においてはなおさらだ。その女には破滅をも厭わぬ、ある種熱病的に自暴自棄の傾向があるに違いないからである。そのことを恐怖映画のように、喜劇のように描いたのが本作だ。トンシクが下女として使いはじめた色情狂の女ミョンジャは、妻不在の隙をついてまんまとトンシクをからめとり、その後、粘着質な追撃によって、トンシクを完全に奪い、我がものにしようとする。雨の降るかみなりの夜、ベランダからトンシクを恨めしそうに見つめるミョンジャ。その姿は恐ろしくもあり、悲しくもあり、おかしくもある。お菓子を食べ食べ見ていた私は、思わずぶーと噴き出してしまった。ミョンジャ演じるイ ウンシムの演技はあまりにも真に迫っており、そのじめじめした情念はあたかも画面から滲み出してくるかのようである。一見貞淑で健気な女に見えるトンシクの妻も、内側に奇妙な欲望を抱いており、自分の家庭が他との比較において物質的に勝さっているということに並ならぬ拘りを見せており、健康を犠牲にしてまで、ミシンでの長時間労働を自らに強い、およそ母に起こりうる最大の悲しみよりも、我が家庭を一般以上の枠に収めることの方を優先する。さらに本作には、もう三人、不気味な人物が出てくる。一人はトンシクに恋し、トンシクに恋文を渡す職場の女。第二がトンシクにピアノを習うようになる職場の女。三人目は、足の不自由なトンシクの娘。皆それぞれに不気味だが、娘の不気味さは群を抜いている。台所をこっそり覗き込むシーンの異様さは、恐ろしさを通り越して喜劇的演出と言える。とにかく出てくる女、出てくる女、メンヘラばかり。だが、そうであるのもどうしようもなかった面がうかがえる。本作は1960年の韓国映画。おそらくその時代の女性には、自分だけで生きていく自活の道はなく、男を頼りにする以外になかったのであろう。また、仮に完全独立の道があったとしても、社会的制約が彼女たちを男を縛りつけていたことも想像に難くない。女性に不自由を強要する社会において、男性だけが悩み無く自由を満喫するなど、できるはずがない。他者の犠牲の上に自分の幸福を築くのが不可能なことは、だれの目から見ても明らかだ。女たちは、本当は悠に男に勝る力があるのに、そのことをだれにも知らされず、男に縛りつけられなければならなかった。その悲喜劇性を、楳図かずおを髣髴させるおどろおどろしいホラー演出でじりじりと炙り出していく。そこにさらに、裕福でなければ幸せになれぬという誤認から生じるプレッシャーも描きつつ、人類最大の逆説的テーマ、モテる男はつらいよね、が描破され、最後はまさかのどんでん返し。本作全編が、実はモテる男へのお説教であると知ったときの衝撃!!! それを見て僕が学んだこと。①女の誘惑にまんまとのせられてはならない。②鼠殺しの毒を家に置いてはならない。この二つであります。男が本作から学べることはしょうもないですが、女性が本作から得られる教訓は大きいと思う。よって両性に見られることを切に望みながら、本日の感想文としたい。
Sho

Shoの感想・評価

3.7
サイコロジカルスリラーでメロドラマでクライムだけど、、個人的にはホラーです。
特に下女が窓外から覗いてるショットはモンスターより怖い。
蛇のように纏わりつく嫌悪感、思い出したくない。
Momo

Momoの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

みんな悪いやつじゃん…
唯一悪くないのは生まれたての赤ちゃんくらい
 
特にお手伝いとピアノの生徒には全然共感できない
なんでこう軽く命捨てようとすんの?!お前らブラックジャック読め!!!!

好きなシーンは、毒(もどき砂糖スープ)に映る妻の顔と、やたらと背中ばかり映される最初の頃のお手伝い

最適解ってなんだったんだろう

パラサイトが影響受けたのがよくわかる
階段がいつも印象的な使われ方をするね

ベランダで部屋を繋ぐのはやめようね!
くりふ

くりふの感想・評価

3.0
【寄生女虫】

ポン・ジュノ『パラサイト』に影響大、と知り見てみた。

昨年末に特集上映あったのに見逃しており、他に手がなくYT日本語字幕付にて。

高度成長期の韓国で、努力で上流に辿り着かんとする一家が、雇った下女に、内臓から食い破られてゆくお話。

予想とだいぶ違っており、『パラサイト』ともだいぶ違っていた。最後のオチ?でズッコケましたわ、なんだこりゃ。…まあ、当時の世相からは、こういう脚本にしないと制作不可だったのかもですが。

強固な女性差別が底にありますね。女性は結婚して善き妻に成るか、でなければ、男を騙すことでもしないと、“階段を登れない”。男から見れば、良妻賢母以外は悪女って発想なのでしょう。

幼い息子の下女差別が凄まじい。階級ではなく性差別で、そう教育されている。

それにしても、主人公の父ちゃんが愚かで弱すぎて。彼がはじめからキチンとしていれば問題にならない話なので、基本的に他人事になる。

一方、出て来る女は皆、強靭。そしてなぜか、一部が狂人。

はじめは『パラサイト』同様、詐欺の話か?と思ったら…この下女、天然なんですね…その場限りの感情に。“プラン”が全くない。その意味で、本作はホラーです。

本妻がふと、目を上げるとそこは、修羅場が墓場に堕ちている…ここの起爆力は凄まじい。そこは映画だった。

短縮した90分版があるそうで、そちらの方が締まって善き仕上がりかと憶測した。私が見た108分は展開がクドイ。

修羅場が慢性化してきて日常に思えてくる。現代なら、このまま共依存の物語に移りそうな。

あちこち、映像的に尖っていることはわかりました。だから最近になって再評価された理由も、ある程度はわかりました。

でも、これをまんま、現代でリメイクするのは無理でしょう。『ハウスメイド』にはあまり、食指が動きません。

<2020.1.22記>
欲と保身渦巻く家という閉鎖空間で繰り広げられる愛憎サスペンス。時代背景やお国柄の違いもあるのかもしれませんが下女の心理(目的や損得勘定)がいまいち私には分かりにくいように感じてしまいました。しかしモノクロ映像に映し出される画、構図はこの時代特有のシャープさが見られ流石に格好良いなと思いました( o´ェ`o)。

このレビューはネタバレを含みます

奥さんの元で死ぬんだ!言うトンシクにそんなの許さない私と一緒に死んで!と懇願する下女のミョンジャちゃん(;´∀`)
階段降りる脚に仰向けで縋り付くもんだから頭をバスケのドリブルの様に叩き付けられてて(笑)
子供あやとり,毒,カレー,ネズミライス,リス籠露店,特撮落雷,階段奇声,編集高速ビンタ,子供噛み付き殴打落下,砂糖すり替え,泣き白米食わせ,頭打ち階段降り,メタ注意喚起
Sari

Sariの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

‘’韓国映画界の怪物‘’と称される鬼才キム・ギヨン監督の最高傑作。
「女シリーズ」三部作の第一作で、他二作は『火女』(1971)と『火女’82』(1982)。

韓国映画オールタイム・ベストのアンケートで堂々第1位にも選出されており、
ポン・ジュノ監督『パラサイト半地下の家族』(2019)ジョセフ・ロージー監督『召使(1963)などへの影響力が挙げられる。

韓国のヒッチコックとも例えられるギヨン監督の見事な演出で、中流家庭に住み込んだ下女(家政婦)が一家を崩壊させていく様を鮮烈に描くサスペンス。


1960年代の韓国。 
妻子とともに平和な家庭生活を送る、作曲家で音楽教師のトンシク。紡績工場の女性工員向けに設けられた夜間学校で、女工たちを相手に音楽を教えている。
妻のチョンシムは内職仕事に励み、やがて彼ら一家は、平屋から念願の2階建ての新居に移り住み、新生活を始める。
そんな折、3人目の子どもを妊娠中のチョンシムが病で倒れたことから、住み込みの下女(家政婦)として若い女性ウニを雇い入れるが、魅惑的なウニの誘惑に負けたトンシクは彼女関係を持ち、妊娠させてしまう…。

世間体を気にするが故、女の言いなりになってしまう男の弱さと、男につけ入る女の弱さを、やり過ぎなほどじっとり見せる演出は増村保造っぽく、かつヒッチコック的に描れる怒涛の家庭崩壊劇はホラーを見ているかのよう。
モノクロ画面で演者の生々しさが、家の内側や家具の圧迫と共に、恐ろしく迫ってくる。『パラサイト半地下の家族』のモノクロ版制作への流れも本作の影響だろう。

それぞれの部屋や、小道具の用い方も秀逸。台所に出没する鼠退治のため棚に常備する毒薬の恐さと、その主導権をめぐり、後半へとエスカレートする展開が活きてくる。

中流家庭に異物が侵入することで、エゴと嫉妬と虚栄心が渦巻き、いつしか主従関係をも反転、地獄絵図が繰り広げられる。
また見事な‘’階段落ち‘’を繰り広げる、文字通りの「階段映画」である。

イ・ウンシム演ずる本作におけるファム・ファタール的な下女ウニには、直接的な官能描写はないが、彼女の魔性的な魅力を称えたじっとりとした怖さに奔放されながら、小娘の思うがまま家族が崩壊していくさまに、苛つきと歯痒さを覚える。

ベランダ越しの視点で、部屋を行き来するカメラワークも素晴らしい。
雨の中、ベランダにたたずむウニの場面などあっと驚き背筋が凍る。
恐怖心理を煽る音楽も効果的である。

本作で最後のオチが驚きと言うか、呆気に取られた。一貫してシリアスに突き進んだ挙句、逆再生のような形式で「教訓」をカメラ目線で語るブラック・ジョーク、1960年という時代で斬新な手法だったと思われる。

今作、画質については前半は普通に良かったのだが、後半に差し掛かるにつれ元々のフィルムの劣化(修復がされていない)が現れ、箇所により落差があったのが気になった。

2022/04/12 ムービープラス(録画)
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