下女の作品情報・感想・評価

下女1960年製作の映画)

하녀/THE HOUSEMAID

製作国:

上映時間:108分

4.1

「下女」に投稿された感想・評価

日本における七人の侍や東京物語みたく名作として語り継がれる韓国映画だけど、悪くはなかったし好きな人はめっちゃ好きだろうなとも思ったけど、正直自分の好みではなかった。

事の発端となる恋文等音楽教室のシーンとかで脚本がちょっと変だなと思うところもあり、そこは逆に変さが面白かったけれど、演出に関して結構野暮ったいと思えた部分が目立ち、それが自分の苦手な成瀬作品を連想させるものがあったせいか見た後で少ししこりが残ってしまった。

でもピアノの演奏とか劇中で奏でられる音を有効活用したシーンには感心させられたし、階段がビガーザンライフみたいになってるところは単なるオマージュとしてだけでなく俯瞰や仰視の装置として上手く機能していたように思った。

全体としての出来は中々だとは思ったものの、おそらく潜在的に似通った成瀬や逆に意識したと思しきニコラス・レイの作品にあまり好きなものが無いからか、この映画も噂のような名作として見ることができなかった。(むしろ変なカルト映画のように自分には思えた)

あと雨はともかく雷の演出はちょっと過剰で少し笑えてしまった。
リョウ

リョウの感想・評価

4.5
この映画の韓国映画史上最高傑作って言われる所以は、圧倒的なカメラワークにあると思う。ワークって言うかカメラの配置が最高。部屋の配置をここまで主張し、活かして、効いてる映画は他に無いと思う。
階段とか毒とか伏線の張り方があからさまなんだけど、むしろそれが恐怖を煽る。
ラストのカオス感は凄いけど、エンディングは微妙。
いやいや、怖いって!
終わり方も怖いって!
世にも奇妙な物語か!と突っ込みたくなる。

話としてはありがちだし、いつの時代も色恋、色欲が破滅を招くという典型的な展開だが、
怖いのはその方法。
毒殺に子どもにも容赦ない。
女性にも殴る引き摺るしで、時代というのもあるかもだがエグい。
スプラッター観るより、稲川さんの怪談聞くより怖いわ。

映画としてかなり評価は高いのでは。
もうホラー映画です。
No.362[窓の外にはヤツがいる!、階段フェチには堪らない"悪魔の"「テオレマ」] 99点↗

侵入者がブルジョワ家庭を破壊する「テオレマ」タイプのサイコ映画だが、異様にジメジメした空気や(二重の意味で)後味の悪さはサッパリしていたパゾリーニのそれと比べて桁違いに不快。

姉弟が仲睦まじくあやとりをする冒頭から、あやとりの予定調和の秩序とそこからの逸脱という本作品のテーマを提示する。工場で音楽レク教師をする男は妻と二人の子供に恵まれて裕福な暮らしをしている。生徒にラブレターを渡されても上司に告発する杓子定規かつ慎重な男だ。そんな彼は下女を雇入れ、彼女が家庭を少しづつ破壊していく。

ショットがぐわ~んとなるのはバグなのか仕様なのか判別できないが、近代的な自宅のデザインと相まって無機質で不快感を煽る。その他、開けたら人が居たり窓の外にズブ濡れの下女が居たりするシーンは結構お気に入り。
上の階にピアノと下女の部屋、下の階にキッチンや主寝室を配置したギヨンの手腕には感嘆。これによって上下を行き来する"階段"がふたつの世界を繋ぐ橋の役割を果たし、橋から落ちたふたりの子供は亡くなってしまう。階段フェチには堪らない。

また、ヒ素の瓶の使い方も非常に上手い。瓶の在り処を知る者が家の主導権を握ったことになる演出には唸るしかない。最初は家族全員が知っていた在り処が、下女の登場と台頭によって瓶が回収され、妻や娘が取り返そうとする試みも虚しく、男と下女の命を奪うのだ。ブルジョワの主人と下女が心中するってかなりパンチの効いたラストだよね。

だた一つだけ残念なのは、本作品が夢オチであることだ。これによってテンションが下がってしまった感は否めない。"あなたもそうなるかも、アハハ~"より、死んだ下女が階段で伸びてる画の方がラストに相応しいよ。

追記
娘の足が不自由なのってなんか意味あったんだっけ。
朝鮮戦争が大きく影響してるんですかね。ある日ある家族にお手伝いさんがきて、旦那さんとそういう関係になります。そこから恐ろしい事件が起こります。稲妻が家に落ちてこれから起こることを暗示するのですが、それがベタというかなんというか笑ってしまいました。
elie

elieの感想・評価

3.9
リメイクのと全然テイスト違う...
ホラージャンル?
なんじゃこの女 怖すぎる
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
グロさなどは皆無なのに
終始嫌悪感に襲われる
生理的に気持ち悪いと感じるキャスティングで
人間の薄気味悪さ全開な作品
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
モノクロなので余計に不気味
流れる曲もピアノの音色も
終始不快でした。。
そしてまさかの想定外なオチ(笑)
作品としては確かに傑作なのかも
ジャケットのシーンはそそる...◎
なすび

なすびの感想・評価

5.0
ちょっと待ってくれ…とんでもない映画を見た…これはハンパねぇ…「俺たちに明日はない」のすぐ後に見たんだけどこれが凄すぎて「俺たちに…」の記憶飛んだ、これヤベェ、これヤベェ…

なんと1960年の韓国映画…!2000年以前の韓国映画に触れることってなかなか出来ないしどんな映画があるのかそもそも知らなかったんだけど、ポンジュノ監督がオールタイムベストにあげてて気になって調べたらYouTubeに日本語字幕付きであった!興奮興奮興奮したよ!!!

これほんと最初から最後までめちゃくちゃ怖いし気持ち悪いしつまり最高👍サイコスリラー愛憎劇って感じなんだけど細部までしっかり拘りがあって怖くて、しかも最後が訳分からんオチがあってホンマに怖い、怖すぎる、なにこれ…監督キムギヨン相当ヤベェよ、他の作品も見たくなった

こだわり
①鼠と鼠殺し用毒、最初から最後まで恐ろしいほど使われます
②階段、人の死と階段が切っても切れない…怖すぎ…
③窓越しの下女、何度見ても何度も怖い

音の使い方はアメリカ映画ぽかた、心臓に悪いわ…

子供2人は徹底して可愛くない悪魔の子のようだし、夫はご都合主義の最低男、妻は大人しい家庭的な化けの皮が剥げるとまぁ酷いことをしでかすわ……狂ってるのは下女だけじゃない、みんなコワイー


マジクソサイコーだった、これ見ずには韓国映画は語れない
lag

lagの感想・評価

4.3
クレイジーサイコフリーダム家政婦が既婚者に恋してその家でやりたい放題。

カメラがまるで画面を直撮りしているのではというくらいグワンッグワンしていて酔いそうになる。雷雨、音楽、家の間取り、あらゆるものが不安を掻き立てる、ちょいちょい甘っちょろいのもね。どう足掻いても絶望。

文化的に家族の繋がりが強いと言われる韓国。いや男はケダモノなのはわかったけれども、女も十分、よ。正気じゃない。狂っていやがるぜ。韓国映画史上最高峰。
bird

birdの感想・評価

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スタッフだとは思うが、登場人物がいないはずの場所に一瞬チラッと人影が見え ビビる
リメイク版を先に鑑賞していて原作が気になり鑑賞
不愉快な内容だけど惹き込まれた。
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