首塔えい

ザ・リッパーの首塔えいのレビュー・感想・評価

ザ・リッパー(1982年製作の映画)
2.0
爺さんが散歩中に犬に棒拾い遊びさせたら
人間の手を拾ってきたっていうOPがイカす(黒澤映画?)
BGMも結構洒落てる。

・娼婦の部屋に通うデカ(※主役)
・ゲイポルノ雑誌を愛読する天才心理学者(分析は役立たず)
・色情狂の妻と
 それを許し妻が外で喘いできた録音テープを聞く旦那
・SEX鑑賞ショーに通う女たらしのヒモ
・神の足を持つ男()
などなど、登場人物ほぼ全員クセが強い。
当時のNYがいかがわしい街としてやたら強調されてるのかな。

美女に剃刀や刃を突き立て引き裂く残虐描写が
どれもしつこく痛そうなのが特徴的。
ドナルドダックみたいなアヒル声で脅す
殺人鬼ってのもインパクト強し。
グロシーンだけじゃなく、
机の下から足指で股ぐらを愛撫する等のエロシーンも
しつこくねっとり描かれてるので
そこだけ観ると完全にエロ映画
(なお性器は残念ながら男女ともにモザイク修正あり)

ジャーロらしく犯人探しの推理タイムや
全員怪しく思わせぶりな描写に尺を割いてて
中々楽しい。
まあ絶対コイツやろってなる奴が
やっぱりそうだったんだけど。
フルチ以外に脚本家が無駄に3人も関わってる割に
とっ散らかってて点と線が結びつかないトリックばかり。
主役の刑事と天才学者のプロファイリングそっちのけで
知らぬ間に犯人特定されてたのは笑ってしまったw
真犯人の犯行動機も正直腑に落ちないんだけど、
まあジャーロってのはそんなもんです。
首塔えい

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