遥

カノンの遥のレビュー・感想・評価

カノン(1998年製作の映画)
3.8
カルネの続き。カルネはイントロにすぎず、カノンが本編みたいな感じ。

モラルとは、正義とは、愛とは何じゃろな?を模索する元馬肉屋(糞親父)のお話し。

元馬肉屋親父の不平・不満がタラタラ、世の中の不条理、理不屈さをツラツラ。人間の汚さや心の奥深くにある感情をも曝け出すような作品で、お金のないときに観たら鬱になりそう(笑)


重苦しい欲望と絶望感、クソ親父にはイライラしましたが所詮、人間ってこんなもんなのかもーって客観視してる自分がいた。

前半と後半のアンバランスな構成が印象的で、後半カノンの音楽が流れ一種の感動すら覚えるラストであるけど、やっぱり癖が強いぞギャスパー・ノエ(笑)一筋縄じゃ終わらない。感動が帳消し(笑)
遥