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GANTZ:Oのalsyのレビュー・感想・評価

GANTZ:O(2016年製作の映画)
3.2
戦闘シーン山盛りという触れ込みのもと、漫画も実写映画も一切見ずGANTZシリーズに触れるのは初めても状態で観てまいりました。
最低限の設定は説明はしてくれるのでお話にはついていけますが最大限楽しむことはできませんでした。

たとえばみんなが持っている銃。
撃ってから数秒後に着弾する、3・4発撃ったら充電が必要、射程距離が短い、ということは劇中の描写だけでわかるようになっていますが、充電にどの程度の時間が必要なのかわからないので登場人物がなかなか銃を撃たないのが充電に時間がかかるから慎重になっているのかただ怖気付いているだけなのかわからず、撃つのを無駄に焦らす登場人物たちにイライラします。
それに大阪チームが持っていたバベルガクラビドンみたいな銃は連射できるのになんでそれよりも弱い普通の銃は連射できないのかとか強い銃連射できるなら始めから出し惜しみせずやっとけとか思ってしまいます。

敵の強さもよくわからないです。
劇中の描写だけではザコは素手でも倒せそうです。
たとえハゲのおっさんだろうが銃を持っている奴が3人いればそんなに苦戦せず倒せそうに見えます。
それなのにはじめ一般市民を助けなかったのは僕には薄情に思えました。
冒頭の東京の戦いでチームのエースが死んだからそれで士気が落ちていたのかもしれませんが、僕にとって冒頭で死んだあいつは巨乳のヒロインになぜか好かれてる見知らぬイケメンですからむしろ巨乳にいいところ見せれば恋人になれるかもと考え士気が上がると思います。

ラスボスと言われるぬらりひょんは確かに強いのですが100点と言われましても他のラスボスの点数どころかそこら辺うろちょろしているザコの点数も知らないので100点のすごさがいまいち伝わらず。
それに最初ぬらりひょんが出てきたときは見た目も余裕そうな振る舞いも凄い良かったのですが、すぐに形態変化みたいなのしてぬらりひょんとは似ても似つかぬ微妙なものに...
GANTZシリーズのラスボスはみんなそうなのかもしれませんが他の妖怪はゲゲゲの鬼太郎とかで見たのがそのまま出てきて嬉しかったので残念でした。

あとはキャラクターもあまり好きになれませんでした。
大阪チームの男はみんながみんな嫌なやつ+やられ役。強いやつですら。
あんだけ大勢いたら1人ぐらいいいやついるだろとか思うと同時にこんなヤクザのおっさんに囲まれてた杏はきっとレイプされまくってんだろうなぁと凄い嫌な想像見してしまいました。
東京チームの生意気な中学生は生意気な中学生で情けないおじさんは情けないおじさん。
超可愛い関西弁で子持ちの女の子はいちいち突っかかってきてうざい。
髪のCMやってる子は......前の男なんて忘れて俺のこと好きになれよ。
みんな少しでもいいからバックグラウンドが語られれば好きになれそうな余地はいくらでもあったので残念です。

あと巨大ロボ出すならもっと見せびらかしてくれよとかもっとかっこいいデザインにしてくれとか色々思います。

いいところを挙げるとすればとにかく退屈しないこと。
次々と何かが起こって展開が早いですし時間も短いので眠い時に観ても全然いけると思います。

この映画のいいところでおっぱいをあげている人が多いのですが僕には響きませんでした。それでも男の意地でおっぱいが映ってるシーンでは常に凝視していましたが。
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