なこまる

GANTZ:Oのなこまるのネタバレレビュー・内容・結末

GANTZ:O(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

開始そうそうからオニ星人と玄野の戦闘シーンだったが、その時点で渋谷の街のリアルさに驚いた。ほとんど実写のようだった。でもそこにでてくる玄野やレイカが浮いてないところが凄い。

加藤が通り魔に殺されるシーンでも、加藤より先に襲われたお爺さんを助けるために加藤が通り魔に向かって行っていたが、その時点で加藤の強い正義感を感じられた。原作を読んでない人でも、そのシーンで加藤は正義感強いタイプの人間、だという事が分かると思う。

私はGANTZ 原作の大阪編の中では1番桑原というキャラが好きなのだがセックス依存症という設定で登場は厳しかったのが残念だった。桑原のように、今回の映画では大幅に原作よりもキャラが削られていたが1時間35分という時間で見るには丁度よかった思う。それにキャラが少ない事で原作を読んでない人にもGANTZを理解しやすいだろう。でも個人的に犬神はでても良かったのでは、と思う。敵軍の主要が2人(2匹?)というのは少々アンバランスに感じられた。

PG12だから難しいのだろうけど、もう少しだけ大阪チームの「ヤバさ」を感じさせる描写が欲しかったなと思う。まぁ道頓堀付近で妖怪達を容赦なく殺していくシーンは東京チームよりはヤバい、という事を感じさせるが。

杏の加藤に対して「ギゼンシャ星人」と発言するシーンでは原作さながらでとても可愛くて良かった。杏が加藤に好意を寄せていっている雰囲気もあの時間内にしっかり描かれていたと思う。

室屋、島木、岡は声優ピッタリだった。岡はまぁ上手いがレイザーラモンの2人による室屋と島木はキャラに合いすぎてもう声優になれば...?とも思うほど。
室屋と島木の最初の「俺ら最強」感に対して殺される直前に焦っている所は「やっぱり人間どんなに強くても死に対する恐怖はみんな同じかな」と思わせられてリアリティで良かった。岡はさすが最強。という感じ。呆気なくどこかで殺られてしまうが、それまでのぬらりひょんとの闘いは激しく、岡が押していたのもきちんと描かれていたので原作を読んでいて、岡がこの後殺られるのが分かっていても興奮した。

ぬらりひょんについては、女体化が細かく表現されていたのが驚いた。とても攻めたと思う。ぬらりひょんが4段階姿を変えるが最終形態の骸骨のような姿はとても恐ろしく、原作さながらに描かれていて良かった。
最後にぬらりひょんを真っ二つに切るシーンは氷川にしてほしかったが GANTZの原作で1番好きな西くんがガンツバイクでの登場、ぬらりひょん真っ二つ を見ることができたので私的にはとても良かった。

加藤は「GANTZ初めて」という設定だったのは少々驚いた。そこから短い時間でどうやって「GANTZというものを理解する」「ぬらりひょんを倒す」の2つを描くのか気になっていたが綺麗にすべて描かれていて見やすかった。ぬらりひょんにZガンを連発するシーンでも杏を殺されたことに対する怒りが感じられて良かった。

武器については、文句なし。ガンツスーツの「スーツ」感も皺などとても良く表現されていた。Xガンの激しく回転する感じはとても良かった。異次元の武器、という雰囲気がでていた。Zガンは圧力をかけているのがとても分かりやすく表現されていて興奮した。ガンツバイクは室屋が乗っているシーンでよく分かるがとても細かく、色々な線などもあり、実在しそうな感じが良かった。Yガンは Yガン自体、というかYガンで打ってからの転送シーンがリアルで良かった。

主題歌、ドレスコーズの人間ビデオはぴったりだった。映画本編を見終わった後の人間ビデオは鳥肌がたった。玄野&加藤の2MC & 三次元 も流れて良かった。

長々と語彙力の無い感想を書いたが最後に一言言えるのは。「見て損はない」。
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