kazマックスグローバーレッド

野獣たちの掟のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

野獣たちの掟(1988年製作の映画)
3.6
『男たちの挽歌』役名ホー、『マジック・ブレード』役名フー、そしてこの『野獣たちの掟』の役名はコー、どの映画も似たような名前で呼ばないでよ俳優ティ・ロン救済鑑賞第3弾。

2人組の素人強盗が銀行に立て籠もるも人質の中にいた指名手配犯コーに主導権を握られてしまう。コーの要求は刑務所にいる恋人の釈放。『男たちの挽歌2』の翌年にティ・ロンが出演したアル・パチーノ主演映画『狼たちの午後』の香港版リメイク作品。

まだこの頃の香港映画はゲイに関しては寛容的ではないのでアルパチ版とは少し内容が違うにしても、男同士友達以上恋人未満の仁義ブロマンス路線はいつもの香港映画。

唐突な展開、登場人物がそんな訳ないだろ行動をするのが昔から香港映画の特徴。そんな映画を沢山見てるが故に『野獣たちの掟』でのティ・ロンの行動が逆に予測出来なくて、見ていてちょっとハラハラした

素人強盗を演じるのはまだ26歳であどけなさが残るトニー・レオン。彼はこの映画で香港のアカデミー賞と言われる香港電影金像奨で助演男優賞を受賞。また主役なのに助演男優に美味しいところを持っていかれてるティ・ロンさんって…
やっぱりそういう運命の俳優さんなのか。でもティ・ロン出演映画3本見てきて、結果どれも面白かったんで侮れない俳優です。


DVDはチャプターごとに

1.マヌケな強盗
2.予期せぬ事態
3.特別手配
4.交換条件
5.奇妙な時間
6.作戦○○
7.死のゲーム
8.すれちがい
9.終結

…と、ご丁寧にタイトルがついていて分かりやすかった。

香港にも「うらかおもて」があって向こうでは「ホーマ」って言うんだね。レオン・カーフェイも共演していた。